平野、ピンチ跳ね返し23戦連続無失点 指揮官も労う「誰もが息を止める場面で抑えた」
2018/06/27
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死球と連続安打で2死満塁背負う
アリゾナ・ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手が26日(日本時間27日)、敵地マーリンズ・パークで行われたマイアミ・マーリンズ戦にリリーフ登板し、ピンチを背負いながらも無失点で切り抜け、連続無失点試合を「23」に伸ばした。
平野は、5-3と2点リードで迎えた8回に4番手としてマウンドに登った。全79試合中でこれが38試合目の登板。1死から死球を与え、代打のキャメロン・メイビン外野手を速球で見逃し三振に仕留める。しかし、続くデレク・ディートリック内野手、ブライアン・アンダーソン内野手に連続安打を浴び、2死満塁のピンチを背負った。
それでも、最後は3番のジャスティン・ボーア内野手をカウント1-1から83.6マイル(約135キロ)のスプリットで中直に打ち取って、何とか無失点で切り抜けた。
平野はこの日1回21球(ストライク12球)を投げ、被安打2、与死球1、奪三振1、無失点で防御率は1.29。これで連続無失点は23試合(20回2/3イニング)に伸び、J.J.プッツ氏とブランドン・ライオン氏が持つ球団記録にあと「1」、日本人投手の連続無失点記録(ボストン・レッドソックス時代の上原浩治投手の「27」)にあと「4」となった。また、今季17ホールド目となり、これはシーズン前半での球団新人最多記録。
ダイヤモンドバックスは、そのまま5-3で勝利。今月24試合で17勝目をマークし、今季ナショナル・リーグ西地区首位をキープした。
米公式サイト『MLB.com』によると、平野についてダイヤモンドバックスのトロイ・ロブロ監督は「彼は絶対的な信頼を得ている」と話し、ピンチの場面での投球についても「ヨシ(平野の愛称)本来の投球をすれば、抑えられると思っていた。ボーアは主軸の打者。誰もが息を止めるポイントだ。そこで抑えられると願っていたし、見事に実行してくれた」とリリーフエースの力投を労っていた。