ヤンキースの日系4世ヒガシオカ、メジャー初安打が本塁打「最大の関心は勝利を収めること」
2018/07/02
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サイレント・トリートメントに「素晴らしい気分」
ニューヨーク・ヤンキースが日系4世のカイル・ヒガシオカ捕手が1日(日本時間2日)、本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたボストン・レッドソックス戦でメジャー初安打となる第1号ソロ本塁打を放った。
ヤンキースは初回にアーロン・ジャッジ外野手の第22号ソロ本塁打、グレイバー・トーレス内野手の第15号3ラン本塁打で一挙4得点。
そして6-0と大量リードで迎えた4回、日系4世のヒガシオカ捕手が第2打席に立った。ヒガシオカは、レッドソックス先発のデビッド・プライス投手に対し変化球2球で追い込まれる。しかしカウント1-2からの4球目、低めの89.1マイル(約143キロ)のカットボールを捉えると、打球はレフトのポール際に突き刺さる第1号ソロ本塁打となった。米公式分析サイト『Statcast』によれば、この打球の初速は106マイル(約171キロ)で、飛距離は401フィート(約122メートル)。
メジャー12試合目で、この本塁打が嬉しい初安打。ヒガシオカは、ホーム生還後チームメイトから「サイレント・トリートメント」の祝福受け、ダグアウトは沈黙から一気にお祭り騒ぎになった。なお、この本塁打の模様は球団の公式ツイッターで紹介されている。
ヒガシオカの本塁打を含め、ヤンキースはこの日6本塁打が飛び出し16安打11得点で快勝。アメリカン・リーグ東地区の首位決戦3連戦で2勝1敗と勝ち越し、これで勝率でわずかにレッドソックスを上回ってゲーム差なしの単独首位に浮上した。
米公式サイト『MLB.com』によると、ヒガシオカは「自分の今夜の最大の関心は確実に勝利を収めること」と冷静なコメント。それでも、サイレント・トリートメントに対しては「期待してなかったけど驚いたよ。素晴らしい気分だ。みんなとこの場所にいられるのが嬉しい」と喜びを語った。