新たな二刀流誕生の可能性、1週間に3本塁打 レッズ・リリーフ右腕の打撃力に脚光
2018/07/03
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今季、大谷翔平投手(ロサンゼルス・エンゼルス)のメジャーデビューによって脚光を浴びる“二刀流”。シンシナティ・レッズのリリーフ投手がその新星として急浮上し、注目を集めている。
驚異の打撃力を発揮しているのは、マイケル・ローレンゼン投手。今季メジャー4年目を迎える26歳の右腕だ。
ローレンゼンは30日(日本時間7月1日)、本拠地でのミルウォーキー・ブリュワーズ戦に代打で出場。6-3とリードした7回裏、無死満塁の場面で打席に立つと、ブリュワーズ4番手ジェイコブ・バーンズ投手が2球目に投じた97マイル(約155キロ)の速球を完璧に捉えて左中間スタンドに運んだ。
この本塁打は今季3号。ローレンゼンはリリーフとして登板した24日と29日にも本塁打を記録し、野手顔負けの打撃を披露している。2日現在、今季の打撃成績は6打数3安打、3本塁打、6打点となっている。
投手としても好調を維持。リリーフとして15試合に登板し、23回1/3を投げ、防御率1.93。ロングリリーフの役割を果たし、ブルペン陣の一角を担っている。
投打ともに頼もしい存在のローレンゼン。大学時代は外野手を兼任していた経験もある。米公式サイト『MLB.com』によると、現在のところ球団は二刀流として起用する予定はないという。しかし、ジム・リグルマン監督代行はローレンゼンの投手兼外野手起用に前向きな姿勢で、「準備ができるなら二刀流の可能性もある」と話している。
メジャーリーグでは過去にリリーフ投手兼外野手として活躍したブルックス・キーシュニック選手などの前例もある。卓越した打撃力を持つローレンゼンが二刀流で成功する可能性は大いにあるだろう。