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レンジャーズ苦渋の決断か、ベルトレにトレードの可能性浮上

2018/07/05

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Getty Images



 テキサス・レンジャーズのエイドリアン・ベルトレ内野手にトレードの可能性が浮上した。アメリカン・リーグ西地区最下位に沈むチームが将来的な再建を目指すためだという。だが、今季39歳のベテランはチームの“顔”であり、唯一打率3割を維持する“レジェンド”。球団は苦渋の決断を迫られているようだ。
 
 1998年にロサンゼルス・ドジャースでメジャーデビューしたベルトレは、強打と好守を兼ね備えた三塁手として活躍してきた。昨年7月には3000安打を記録し、将来の殿堂入りの可能性も高い。レンジャーズでは今季8シーズン目を迎え、3日(日本時間4日)終了時点で55試合に出場し、打率.309、4本塁打、26打点の成績となっている。
 
 ベテランながら好成績を残すベルトレについて、米公式サイト『MLB.com』はトレード放出の可能性があると報じた。その背景には、地区最下位に低迷するチーム事情がある。
 
 現在、レンジャーズは38勝49敗で、リーグ首位のヒューストン・アストロズに18.5ゲーム差をつけられている。チームにはノマー・マザーラ外野手など活躍中の若手もいる一方、“本塁打か三振”という安定性を欠いた選手が少なくない。また、昨季のチーム救援防御率は4.76でリーグ14位とブルペンにも課題を抱えている。今季も抑え候補のアレックス・クラウディオ投手が防御率4.82とあえいでいる。
 
 そのため、ベテランと若手有望株のトレードによって数年後のチーム再建を図りたいというのが球団の目的とみられる。
 
 また、今季メジャー21年目のベルトレだが、いまだワールドチャンピオンに輝いたことがない状況もトレード検討の要因となっている。トレード先のチームによってチャンピオンリングを手にする可能性が高まる場合もある。
 
 米公式サイトによると、今季、契約最終年を迎えるベルトレは「引退しないのなら、来季もレンジャーズでプレーしたい」という意思を示している。トレード拒否権も有しており、7月31日(日本時間8月1日)のトレード期限までにいかなる選択がされるのか、注目が集まる。



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