大谷翔平、復帰時期は妥当だったのか。 DL入りも経験、6年契約を有効活用すべき【小宮山悟の眼】
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が右肘内側側副靭帯の損傷から復帰した。復帰後4戦の成績は、12打数、2安打、3得点、1盗塁となっている。復帰時期は妥当だったのか。
2018/07/08
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打者専念なら1カ月の離脱は長かった?
右肘の故障で戦列を離れていたエンゼルスの大谷翔平が打者として復帰を果たした。
復帰初日の印象は、肘の痛みを気にしている様子はなく、普通にスイングできる状態だというのが見てとれた。
実戦から離れているので、感覚を取り戻すのに時間が必要かもしれないというのも感じた。この日は見逃し三振を含む3三振があったが、構え遅れしている打席がいくつかあった。おそらく、大谷が想像していた以上にボールが速く感じていたのかもしれない。
久しぶりの実戦で、メジャーのピッチャー特有のボール、速さ、変化、切れ、その他いろいろ、バッティング練習とは違うというのを痛感しているに違いない。ただ、これはアジャストしていくのに、数をこなしていけばもとに戻るレベルだと思う。そう心配しなくていい。
大谷の復活で、これからの活躍がまた楽しみになったが、現段階での復帰は様々な意見がある。「投手として復帰できるまで待つべき」あるいは「もっと早く復帰させることができたはず」という声もあるだろう。
私は打者に専念するという観点で言うと、1カ月の休みを取らなくてもできたような気はしている。
大谷は、投げることで右肘を痛めた。打つ動作と投げる動作の肘の曲げ伸ばしに因果関係はなく、問題はないように思える。例外として、チェンジアップのようなボールに対応する際、肘が過伸展になる可能性はある。だが、それほどの影響はないはずだ。