大谷翔平、復帰時期は妥当だったのか。 DL入りも経験、6年契約を有効活用すべき【小宮山悟の眼】
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が右肘内側側副靭帯の損傷から復帰した。復帰後4戦の成績は、12打数、2安打、3得点、1盗塁となっている。復帰時期は妥当だったのか。
2018/07/08
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6年契約を有効に使うべき
最終的には本人が決めることになるが、6年の契約を有効に使えばいい。手術しないで治るならそれでいいし、ぶり返す可能性があるなら、1日でも早く手術したほうが得だと思う。
大谷の登板が今後ないと考えれば、ずっと指名打者(DH)で出場することになる。打撃1本に絞った大谷が見られるのは楽しみだ。チームメイトのマイク・トラウトくらいに打つという期待もあり、どれほどの実力を見せてくれるのか注目したい。
いまの大谷に言いたいのは「楽しめ」ということだ。
メジャーの1年目のシーズンはいろんなことを経験するものだ。故障者リスト(DL)に入って戦線離脱したこと、肘を痛めて思うようにならないこと、打者に専念するシーズンになったこと。すべての経験が大谷にとっての糧となる。楽しんでプレーして色んな経験を積み重ねてほしい。
小宮山悟(こみやま・さとる)
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。
氏原英明