田中将大、約1カ月ぶり復帰登板は5回途中3失点 80球粘投も、味方逆転直後に同点弾許す
2018/07/11
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約1カ月ぶりの復帰登板。序盤は走者背負うも制球良く粘投
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が10日(日本時間11日)、敵地オリオールパーク・アット・カムデンヤーズで行われているボルティモア・オリオールズ戦に先発登板。約1カ月ぶりの復帰登板は5回途中3失点の成績だった。
田中にとって、6月8日(同9日)の登板試合で走塁した際に両太もも裏を痛めて以来約1カ月ぶりの復帰登板。日系4世、カイル・ヒガシオカ捕手との初の先発バッテリーは実現しなかった。この日バッテリーを組むのはオースティン・ロマイン捕手だ。
気温33度の快晴の下で行われた試合。田中は初回、1番のティム・ベッカム内野手を90.7マイル(約146キロ)の速球で右飛に打ち取ると、続くアダム・ジョーンズ外野手は初球その速球で中飛。3番のマニー・マチャド内野手にはカウント0-1から86.1マイル(約139キロ)のスプリットを中前へ弾き返され初安打を許したが、4番の指名打者マーク・トランボをカウント2-2から最後はスプリットで空振り三振に打ち取り、無失点の立ち上がりを見せた。
2回は先頭の5番ジョナサン・スコープ内野手に対し、カウント1-2から87.4マイル(約141キロ)のスプリットを捉えられ、ライト方向へライナー性の打球がスタンドへ伸び、一度は本塁打とされたが、チャレンジ(ビデオ判定)の末「フェンス最上部に当たって跳ね返った」ということで記録は二塁打となった。
無死二塁で、クリス・デービス内野手は一ゴロ。田中が問題なくベースカバーに入って1死三塁となった。ここでヤンキースは前進守備。トレイ・マンシーニ外野手をシンカーで遊ゴロ、ジョーイ・リカード外野手も低めのシンカーで空振り三振を奪い、この回18球を要して無失点で切り抜けた。
3回、9番のケイレブ・ジョセフ捕手をカウント1-2からスプリットで空振り三振に打ち取ったが、続くベッカムには88マイル(約142キロ)のシンカーを左前安打を許し1死一塁。3イニング連続で走者を置いての投球となったが、ジョーンズをスプリットで遊飛、マチャドもスプリットで中飛に打ち取って無失点。序盤3回までを44球(ストライク30球)、被安打3、無四球、奪三振3、無失点で投げ終えた。