田中将大、約1カ月ぶり復帰登板は5回途中3失点 80球粘投も、味方逆転直後に同点弾許す
2018/07/11
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2死走者なしから走者出しタイムリーで先制許す
田中とオリオールズ先発アンドリュー・キャシュナー投手の投げ合いで、0-0と緊張感のある試合は中盤4回を迎えた。田中は、先頭の4番トランボを外角いっぱいの93.1マイル(約150キロ)の速球で見逃し三振を奪うと、続くスコープには速球をバットの先で捉えられるも左飛。
難なく2アウトを取ったが、デービスには外角のスプリットを弾き返され右前安打、マンシーニに対してはこの日初めて3ボールとなった中で四球を与えて2死一、二塁のピンチとなった。
ここで打席にリカードを迎え、初球に83.3マイル(約134キロ)のスライダーを投げ込んだが、これをレフト線へのタイムリー二塁打とされて二塁走者に続き一塁走者まで生還を許し、オリオールズに2点を先制されてしまった。
続くジョセフはサードへのゴロを打たせたが、サードのミゲル・アンドゥーハー内野手が一塁へ悪送球し再び一、二塁。さらに、ベッカムには四球を与えて満塁のピンチを迎えた。この場面で対戦するのは田中との相性が良い2番ジョーンズ。しかし、カウント0-2から4球目の85.3マイル(約137キロ)のスライダーで空振り三振を奪い、追加点は許さなかった。
ヤンキースは直後の攻撃でここまで完璧に封じ込まれていたキャシュナーをようやく捉える。1死からディーディー・グレゴリアス内野手の左前安打、アンドゥーハーの四球で一、二塁のチャンスを作ると、グレッグ・バード内野手がカウント2-2から96.2マイル(約155キロ)の速球を叩き、打球はライトへの第6号逆転3ラン本塁打となって、3-2とヤンキースがこの試合初めてリードする形となった。
4回までに74球を投げていた田中は、5回のマウンドにも登った。しかし、先頭のマチャドに対し、初球の89.2マイル(約144キロ)のカットボールを完璧に捉えられ、レフトへの第22号同点ソロ本塁打。逆転してもらった直後の投球で同点を許すという悔しい失点となった。
続くトランボを遊直に打ち取り、この時点で投球数は80球。アーロン・ブーン監督が目安にしていた投球数に達し、ブーン監督は投手交代を告げた。田中は約1カ月ぶりの復帰登板で4回1/3、80球(ストライク53球)を投げて被安打6、与四球2、奪三振5、失点3の成績で、防御率は4.68となった。
田中の後を受けた2番手のジョナサン・ホルダー投手が後続の打者を打ち取り、試合は5回を終了し3-3の同点で前半を折り返した。