トレード目玉のマチャド、未知のナ・リーグ球団も関心 ドミニカ紙に心中語る「どこで行われようと常に同じ」
2018/07/13
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ボルティモア・オリオールズのマニー・マチャド内野手の周辺が騒がしくなっている。トレード期限となる7月31日(日本時間8月1日)が迫る中、26歳になったばかりの若きスラッガーは、ポストシーズン進出を目指すチームから人気を集めている。ドミニカ共和国の『エル・カリベ』紙は現地11日、渦中のマチャドのインタビューを掲載している。
勝率2割台と低迷するチームにおいて孤軍奮闘するマチャドは「今この時を非常にハードに努力している。今の状況、チャンスをくれた神に感謝しているよ」と言う。そして「野球はとても難しいものだし、私のような状況でプレーさせてもらえる人間はそう多くはない。だから、ここまでたどり着いた自分のキャリアは誇らしいし、健康でいさせてくれる神に感謝している」と続ける。
マチャド獲得に関心を示すチームの中には、彼にとって未知となるナショナル・リーグの球団も含まれている。「何が起こるかはわからない。ナ・リーグでプレーしたことはないけど、アメリカン・リーグと変わらないと思っている。野球はどこで行われようと常に同じものだろう」と語る。
今季、かつての定位置だった遊撃手に転向したマチャド。長年の悲願だったコンバートについての思いを述べている。
「ショートというポジションは常に自分の心にある。ずっとそこでプレーしたかったが、これまでかなわなかった。でも、ついに今年その機会を得た。私は自分がMLBでナンバーワンのショートになれると信じている。今年もまだうまくなれると思っている」
まだ遊撃手としての真価は見せてはいないが、三塁手で2度のゴールドグラブ賞を獲得した守備の名手は、「来年は180度違うものになるだろう。サードよりもショートの方がうまいということを皆に示したいと思う」と意気込みを語った。
さらにア・リーグ打撃主要部門で軒並み上位につけているその打撃力は、どのチームにとっても魅力的だ。来るオールスターゲームでナ・リーグ投手陣を打ち崩せば、その市場価値もさらに上がることであろう。今夏の目玉、マチャドの動向から目が離せない。
文・高橋康光