「我々には上原がいる」チームもメディア、ファンも歓迎 上原浩治が本拠地開幕戦で復帰へ
左太もも裏の張りによって開幕を故障者リストで迎えた上原。レッドソックスのプランでは現地11日に1Aで調整登板したのち現地13日ホーム開幕戦での復帰が予定されている。
2015/04/11
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上原の故障は腕には関係ない
頼れる守護神がフェンウェイパークに戻ってくる。現地10日(日本時間11日)、複数の米メディアはレッドソックスの本拠地開幕戦となる月曜日からのナショナルズ戦で上原が復帰する可能性があることを報じた。地元紙『Boston Herald』は「Koji Uehara’s so close」(クローザーである上原浩治の復帰が近づいている)と上原の復帰を歓迎している。
“We’ll take it one outing at a time,” manager John Farrell said yesterday before the Sox wrapped up their season-opening series against the Phillies. “We’re not ruling out the possibility that (Uehara could be back) after one outing.”
「私たちはこれから1カードの遠征に出る」とジョン・ファレル監督は昨日、今季の開幕シリーズであるフィリーズ戦を終える前に語った。「我々は上原がこの遠征の後(のナショナルズ戦から)戻ってくる可能性を捨てていない」
復帰に向けてリハビリをこなしている上原は現地9日、レッドソックス傘下1Aグリーンビルの練習に参加。シミュレーションゲームと呼ばれる実戦形式の練習に参加し、20球を投じた。日本のマスコミに向けては「まだ怖さが残る」と慎重なコメントを残しているものの地元紙『Boston Globe』の記者ピート・アブラハムが上原のリハビリ登板についてツイートした際には「I feel good」と添えてリツイートするなど、本人も一定の手ごたえは感じているようだ。
レッドソックスのプランでは上原は11日の1Aでの試合に登板したのち、13日の本拠地開幕戦で復帰する予定になっている。通常の故障者のリハビリと比べると非常に短いスパンでの復帰になるが、その理由についてファレル監督は以下のように述べている。
“This wasn’t arm-related,” Farrell said, explaining why Uehara could be back so soon. “This was obviously hamstring-related, so how confident he is with the aggressiveness and intensity of his delivery, that will have a lot to do with it.”
「上原の故障は腕には関係ないんだ」とファレルはなぜ上原をこれほど早く復帰できるかについて説明した。「これは明らかにハムストリングの故障だ。だから上原の攻撃的な姿勢と投球フォームの強度に確信が持てれば、彼にはやってもらわなくてはならないことがたくさんある」
腕と比べればハムストリングの故障は深刻度、再発の可能性ともに低いと見られている。メンタル面での準備と投球フォームの調整さえ終われば、調整登板は少なくても問題ないと判断したのだろう。