MLB前半戦を終えてのMVP候補はトラウト&アレナド 米記者が各リーグのトップ3を発表
2018/07/19
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混戦のNL、トップは初受賞狙うアレナド
ナショナル・リーグでは1位票が6選手に入る混戦ぶり。その中で前半1位に座ったのは、合計108ポイントを獲得したコロラド・ロッキーズのノーラン・アレナド内野手だ。
アレナドはこれまでオールスター選出4回、シルバースラッガー賞3回、ゴールドグラブ賞5回、プラチナグラブ賞1回など、MVP以外ほぼすべての賞を受賞しているスーパースター。2016年にはMVP投票で5位、2017年には4位に入ったものの、1位にはまだ手が届いていない。
今季は前半までに90試合に出場し、107安打で打率.312、23本塁打、68打点、63得点をマーク。本塁打がリーグ2位である他、打点はリーグ4位タイ、得点はリーグ3位。そして出塁率.395はリーグ5位、長打率.586はリーグ2位となっており、これらを足したOPS.981でリーグ2位とどの分野も安定して高水準の数字できている。
2015年、2016年には2年連続で本塁打王と打点王に輝いた27歳の強打者だが、このまま好調を維持し、初の栄冠を勝ち獲りたいところだ。
2位には合計90ポイントを獲得したアトランタ・ブレーブスのフレディ・フリーマン内野手が入った。フリーマの特長はその安定感だ。4月24日(同25日)以降、打率3割を一度も切っておらず、ここまで.315を記録。
16本塁打、61打点、59得点は、いずれもリーグ上位5位までにはランクインしていないが、出塁率.405はリーグ2位。安打数も114本でリーグ3位と高水準をマークしている。出塁率については、安打数とともにリーグ8位タイの53四球とリーグ4位の9敬遠が影響しており、トラウトと同じ傾向が強い。
今季メジャー9年目で、若手からベテラン選手になろうかという時期ではあるが、好調なチームのポストシーズン進出を支えながら自身初のMVP受賞へ期待が集まる。
3位にランクインしたのは、合計61ポイントを獲得したミルウォーキー・ブリュワーズのロレンゾ・ケイン外野手だ。ケインも、J.D.マルティネスのようにカンザスシティ・ロイヤルズから移籍して1年目。
打率.293、8本塁打、27打点、50得点はいずれもリーグ上位には食い込んでいないが、現在地区2位で首位争いをするチームにおいてケインの存在は欠かせないものになっている。ケインは、6月5日から前半終了までの約1カ月半(24試合)もの間で打率.337をマーク。そして、この24試合のうち13試合で複数安打を記録するなど活躍を見せた。
シーズン後半は19日(同20)からスタート。ここにランクインしている選手の他にも多くの選手たちが前半で活躍しているだけに、後半はこのランキングが変動するのか、最後は誰ががMVPを受賞するのか目が離せない。