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メジャー球団が試行錯誤する二刀流のリハビリ。レイズ傘下マッケイ、大谷とは異なる過程で復帰

2018/07/29

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マッケイは下部リーグで調整

 大谷はDL入り中もマイナーリーグでのリハビリ出場をせずに調整を続けた。一方のマッケイは約3週間の治療期間の後、現チームの3階層下にあたるルーキーリーグへ送られている。DL入りした選手が復帰前に調整目的で下部リーグの試合に出場するのはごく普通のことだが、マッケイの場合はルーキーリーグで投手として2試合、打者として3試合に出場した。
 
 18日に本来の1Aアドバンスドへ復帰してからは、打者として2試合に出場した。1試合目は7番・DH、2試合目は7番・一塁手として起用され、マッケイの負担に対するチームの慎重な配慮がうかがえる。
 
 その後、フロリダ地方は雨の日が多く、ストーン・クラブスの予定されていた5試合のうち3試合が相次いで中止になった。26日は事前に他の先発投手が予告されていたが、おそらくはマッケイの登板間隔が長引くのを避けるために、予定を変更してマッケイが先発登板した。
 
 マッケイのリハビリ調整中のルーキーリーグでの成績は、投手としては6回1失点9奪三振と圧倒的なものだったが、打者としては10打数無安打だった。投手としては抜群の安定感を見せる一方、打者としては苦しい戦いが続いていた。だが、27日の2連続本塁打はマッケイの打者としての力量を久しぶりに印象付けた。レイズはマッケイをあくまで二刀流選手として育成する方針を崩していない。
 
 二刀流選手の育成と起用方法には前例がなく、大谷を擁するエンゼルスもマッケイを擁するレイズもともに手探りで試行錯誤をしている状態だが、二刀流選手が故障した場合のリハビリ方法もまた同様のようだ。
 
 周知のとおり、エンゼルスは大谷を打者として復帰させることを優先した。投手としてのリハビリがどのように行われ、どのような過程を経て復帰してくるのかは、現段階では全く未知数である。打者として公式戦に出場しながら投球練習を行うのか、あるいはマイナーリーグでリハビリ登板をするのか、どのような方法が取られるにせよ、大谷の場合はメディアから大きな注目を浴び、さらに議論が生じるであろうことはまず間違いない。
 
 
文・角谷剛

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