ブレーブスの2年目左腕、9回2死まで無安打投球 偉業達成ならず「イライラ」も初の10勝
2018/07/30
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アトランタ・ブレーブスのショーン・ニューカム投手が29日(日本時間30日)、本拠地サントラスト・パークでのロサンゼルス・ドジャース戦で9回2死まで無安打投球の好投を見せた。
今季9勝を挙げていた25歳、メジャー2年目の左腕ニューカムは、8回まで8奪三振を奪い、許した走者は6回にヤシエル・プイーグ外野手に与えた四球のみ、被安打0という内容で投げ切る。
そして4-0とリードして迎えた9回、先頭の8番ローガン・フォーサイス内野手を92.8マイル(約149キロ)の速球で左飛に打ち取ると、続くコディ・べリンジャー内野手はフルカウントから粘られるも9球目の92.6マイル(約149キロ)の速球で右飛に打ち取り2アウトとする。
しかし、ここで1番のクリス・テイラー内野手にカウント2-2から94マイル(約151キロ)の速球を投げ込んだが、これをレフト前へ運ばれて目前まで迫っていたノーヒットノーランの偉業達成は成らなかった。
ニューカムは8回2/3、134球(ストライク81球)を投げて被安打1、与四球1、奪三振8で降板。後を受けた2番手のダン・ウィンクラー投手がマニー・マチャド内野手にタイムリーを浴びたため、ニューカムに失点1が記録された。
ブレーブスは、結局4-1で勝利し連敗を「4」でストップ。そして好投のニューカムは自身初となる10勝目をマークしている。
米公式サイト『MLB.com』によれば、ニューカムは試合後「(無安打投球を続けている間)ダグアウトではみんな自分を避けていたよ」と話しながらも「ゲームが進むにつれて、興奮が増していった」と偉業を前に自ら奮い立たせていた様子。しかし、初安打を打たれた際には「イライラした」と悔しさをにじませていた。
それでも、ニューカムの好投を見守っていたブライアン・スニッカー監督は「投球は上手くいっていた。今日は160球投げても問題なかっただろう。その証拠として最後の打者には95マイル近くの速球を投げていた」と若きエースの奮闘を称えている。
連敗から脱したブレーブスは、この日敗れたナショナル・リーグ東地区首位のフィラデルフィア・フィリーズとの差を1.5ゲームに縮めた。有望若手選手を中心に“チーム再建”途中のチームだが、2013年以来となる5年ぶりの地区優勝とポストシーズン進出へ向けて、実りつつある育成とともに順調な歩みを続けている。