田中の球種が読まれている? カート・シリング「直球と変化球で、肘の角度が違った」
『ESPN』でアナリストを務めるカート・シリングは、田中の肘の角度が球種によって違うと話した。『NEW YORK DAILY NEWS 』では、シリングのコメントを紹介しながら、スプリットを有効にするために必要なこと、そして本来の姿にいたっていない、もう一つの可能性について報じている。
2015/04/13
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スプリットで空振りを取れたのは3球
田中将大は4月12日(日本時間13日)のレッドソックス戦に今季2度目の先発。内容は5回を投げて被安打4(被本塁打1本)、自責点3(4失点)、3四球、4三振と肘の状態を懸念する周囲を完全に黙らす結果とはならなかった。
しかし、序盤から苦しい投球ながらも初勝利をあげたことで、何より田中にとっては一歩前進したと言える。
大量7点リードを初回からもらい、効率的で積極的な投球が期待された。結果は5回で97球を要した。打線は前回のブルージェイズ同様、同地区であり、さらには補強で強化された強力レッドソックス打線を相手だった点は考慮しなければならない。
レッドソックス戦ではアウトが必要な場面で、スライダーを使って三振を取れたのは収穫であり、田中自身も狙い通りだったと語っている。
一方で目立ったのは、スプリットを見逃されていたことだ。試合を通して、スプリットで空振りを取れたのは3球のみ。そして97球を投げて、取った空振りはたった6球だった。
『ESPN』で解説を務めていたカート・シリングは、ある可能性を話した。
‘Schilling said he saw a different arm angle on Tanaka’s fastball than he did on his off-speed stuff, and wondered if that too could have been a factor in the Red Sox hitters laying off Tanaka’s splitter.’
田中の直球と変化球での肘の角度が違っており、レッドソックス打線が田中のスプリットを見逃していた理由の一つとしての可能性をシリングは挙げた
最も田中の試合後のコメントは「今日のスプリットはキレがなく、振ってもらえなかった」と、もっとシンプルであった。