田中将大「力が入りすぎ」6回に逆転許して5敗目 指揮官も3失策を犯しての敗戦に不満げ
2018/08/28
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ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が27日(日本時間28日)、本拠地ヤンキー・スタジアムでのシカゴ・ホワイトソックス戦に先発登板し、7回4失点で今季5敗目を喫した。
中5日を置いて登板した田中は、自身5年連続2ケタ勝利とチームの5連勝を狙い、前半5回までを無失点と好投。走者を背負うものの、要所を締める粘りの投球を見せた。
味方打線は4回に奮起。新人のグレーバー・トーレス内野手がバックスクリーンへ2ラン本塁打を放ち先制した。援護をもらった田中だったが、6回1死一、二塁からゴロを処理しようとした田中が一塁へ悪送球し満塁とピンチを広げてしまう。ここでヨアン・モンカダ内野手に初球の90.3マイル(約145キロ)のシンカーを右中間へ運ばれ、2点タイムリー二塁打となって同点とされると、なおも二、三塁でニッキー・デルモニコ外野手に犠飛を打たれて2-3と逆転を許した。
7回にも犠飛で1失点した田中は、この日7回98球(ストライク71球)を投げて被安打は今季ワーストの10、与四球1、与死球1、奪三振7、失点4で防御率を3.97とした。5度目の挑戦となった自身5年連続2ケタ勝利はならなかったとともに、チームも2-6で敗れ、田中は今季5敗目を喫している。
米公式サイト『MLB.com』によると、試合後に田中は「4回は厳しいイニングだった」と無死満塁のピンチを背負いながら無失点に抑えた場面を振り返り、そして「(逆転された)6回は力が入り過ぎてボールをコントロールできなかった」と反省した。
また、ヤンキースのアーロン・ブーン監督は、計3失策を喫しての敗戦に「最高のゲームをすることはできなかった。最善を尽くせなかったことにフラストレーションが溜まっている」と話しながら、「しかし、これを乗り越えていかなければならない。今は厳しい状況にあるが、我々は次のページをめくるよ」と最後は前を向いた。
連勝が4でストップしたアメリカン・リーグ東地区2位ヤンキースは、この日試合のなかった同首位ボストン・レッドソックスとの差を6.5ゲーム差と広げてしまったが、あすからは再び逆転を目指して戦いを続けていく。