アストロズ、劇的勝利で首位攻防勝ち越し MLB今季81本目のサヨナラ弾はシーズン新記録
2018/08/30
Getty Images
ヒューストン・アストロズのタイラー・ホワイト内野手が29日(日本時間30日)、本拠地ミニッツメイド・パークでのオークランド・アスレチックス戦でサヨナラ本塁打を放って勝利を決めた。これが今季MLBで81本目のサヨナラ弾となり、2004年以来の史上最多記録を更新している。
アメリカン・リーグ西地区首位のアストロズと同2位のアスレチックスによる首位攻防3連戦の第3戦。アストロズは4-3と1点リードの7回に2番手のブラッド・ピーコック投手が押し出し死球を与え同点とされる。しかし9回、ホワイトが1死走者なしの場面でアスレチックス6番手のクローザー、ジューリス・ファミリア投手からレフトスタンドへ第10号サヨナラ本塁打を叩き込み、5-4で劇的な勝利を収めた。
米公式サイト『MLB.com』によると、この本塁打が今季MLBで記録された81本目のサヨナラ本塁打となり、2004年に記録された80本を超えて史上最多を更新。また、2004年には計5451本の本塁打が生まれたが、今季は1カ月余りを残していながら既に計4566本塁打が記録されていることから、シーズン最多本塁打数も更新されることも予想される。
そして、このハイペースの1つ要因はリリーフ陣。2004年には37.6打席に1本の割合で出ていたのに対し、今季は35.5打席に1本の割合でリリーフ投手が本塁打を浴びている。
ここ27試合で10本塁打25打点と大活躍しているアストロズのホワイトは、「失投を逃さず、良いスイングができた」とコメント。アストロズのA.J.ヒンチ監督は「彼らは凄いシーズンを過ごし、本当に良いチームになっている。我々は多くの試合を勝つためにプレーしているが、この勝利は大きい」と、この首位攻防3連戦で2勝1敗と勝ち越した戦いぶりを振り返った。
これで2位アスレチックスとは2.5ゲーム差。今季レギュラーシーズンでのアスレチックスとの直接対決はこの日で最後。残りの1カ月はホームで16試合、ビジターで13試合を戦うことになるが、ボストン・レッドソックスやアリゾナ・ダイヤモンドバックスとの試合も控えているため、まだまだ地区優勝の行方から目が離せない。