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ジーターら「伝説的な名選手」多く輩出 MLB秋季Lの出場予定選手が発表。日系選手も3人

2018/09/02

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現役選手ではトラウト、ハーパー、シャーザーら多数

 MLBアリゾナ秋季リーグが10月9日(日本時間10日)から6週間に渡ってアリゾナ州フェニックスで開催されるのに先立って、8月30日(同31日)に出場予定選手が発表された。10月の開幕までに最終化される。
 
 同リーグはメジャー30球団が5球団づつに分かれて6チームを形成。各球団それぞれの傘下マイナー組織から、最も期待される有望株選手が6人ずつ送り込まれる。主に2A と3Aに所属する選手から選ばれ、それ以外に球団は1A以下から1人、外国選手を1人、選ぶことが出来る。メジャーリーグに1年以上在籍した選手は対象にならない。
 
 アリゾナ秋季リーグの過去の出場選手には、その後メジャーリーグでスーパースターになった選手が数多い。通算3465安打のデレク・ジーター氏、外野手として9度のゴールドグラブ賞を獲得したトリー・ハンター氏、6度のオールスターゲーム出場を果たしたノマー・ガルシアパーラ氏などの伝説的な選手たちの名が挙げられる。
 
 現役選手ではマイク・トラウト外野手(エンゼルス)、ブライス・ハーパー外野手(ナショナルズ)、アーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)、マックス・シャーザー投手(ナショナルズ)、ロナルド・アクーニャ内野手(ブレーブス)など枚挙にいとまがない。むしろ、アリゾナ秋季リーグを経験していないスター選手を探す方が難しいほどだ。
 
 リーグの公式サイトによれば、1992年にリーグが誕生して以来、212人のオールスター選手、12人の最優秀選手、4人のサイヤング賞、3人のワールドシリーズ最優秀選手、66人のシルバースラッガー賞、58人のゴールデン・グラブ賞、そして25人の新人王を輩出している。
 
 2018年シーズン最大の注目選手はトロント・ブルージェイズ傘下のブラディミール・ゲレーロJr.内野手だ。ゲレーロは今季ルーキーリーグから3Aまで一気に昇格し、シーズン通算で4割近い打率を残している。MLB公式サイトの有望株選手ランキングでも現在1位だ。父親のブラディミール・ゲレーロ・シニアが今年メジャー殿堂入りを果たしたことでも話題を呼んだ。
 
 ブルージェイズからはボー・ビシェット内野手も選ばれている。ゲレーロと同じように、ビシェットの父親ダンテ・ビシェット氏も本塁打王を獲得したこともある元メジャーの名選手だ。ボー・ビシェットも今季2Aで3割近い打率を残している。ゲレーロ19歳、ビシェット20歳、ともにブルージェイズ傘下で、偉大な父親を持つことでも共通する2人の2世選手がどのような活躍を見せるか楽しみだ。
 
 投手に目を向けると、ヒューストン・アストロズ傘下のフォレスト・ウィットリー投手が最も有望株選手ランキングが高い(全体7位)。ウィットリーは違法薬物摂取により今シーズン開幕後の50試合出場停止処分を受け、現在は故障者リスト(DL)入りしていることは気がかりではあるが、フル出場した2017年シーズンでは1試合平均13.2個の三振を奪った豪腕投手だ。
 
 また、出場予定選手の中には日本語の名前も見られる。ミルウォーキー・ブリュワーズ傘下のケストン・ヒウラ内野手(22歳、カリフォルニア州出身)、アリゾナ・ダイヤモンドバックス傘下のボー・タカハシ投手(21歳、ブラジル出身)、マイアミ・マーリンズ傘下のジョーダン・ヤマモト投手(22歳、ハワイ州出身)の3人だ。
 
 日本人メジャーリーガーは日本プロ野球で実績を積んでから渡米してくるケースが多いので、このアリゾナ秋季リーグには馴染みが薄い。例外的に、田口壮氏が渡米1年目の2002年シーズンに自ら志願して参加したことがある。田口氏は当時33歳で、全出場選手のなかで最年長だった。
 
 アリゾナ秋季リーグに出場する3人の中から、カート・スズキ(アトランタ・ブレーブス)、カイル・ヒガシオカ(ニューヨーク・ヤンキース)に続く日系メジャーリーガーが誕生することを期待したい。



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