ヤンキースのタフネス右腕がMLB史上初の快挙 救援投手として5年連続100奪三振を達成
2018/09/03
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ニューヨーク・ヤンキースのリリーバー、デリン・ベタンセス投手が、MLB史上で初となる、救援投手として5年連続100奪三振という記録を達成した。1日(日本時間2日)にMLB公式ツイッターのドミニカ共和国版が伝えている。
田中将大投手が5年連続2ケタ勝利をかけて先発登板した、本拠地でのデトロイト・タイガース戦の9回に登場したベタンセスは、先頭打者のジェイマー・キャンデラリオ内野手から空振りの三振を奪うなど、見事にゲームを締め、田中に10勝目をプレゼントするとともに、自身の今季2セーブ目も手に入れた。そして、このキャンデラリオから奪った三振が、今季100個目となり、MLB史上初の救援投手による5年連続での100奪三振到達となるものだった。
ドミニカ共和国出身の両親を持つベタンセスは現在30歳。2011年のメジャーデビューイヤーに1試合先発登板したのを除き、キャリア通算346試合でリリーフ登板している。2014年からは4年連続で60試合以上登板しており、今季もこの日まで56試合に登板している。ここまでのキャリア通算の奪三振率も14.7と非常に高く、今季もわずか56回2/3で100奪三振と、キャリアハイの奪三振率ペースで三振を奪い続けている。
アメリカンリーグ東地区を独走するボストン・レッドソックスを追いかけながら、ワイルドカード争いも続けるヤンキース。先月には、相次ぐ故障者の中に、守護神アロルディス・チャップマン投手まで加わってしまった。苦しい台所事情の中で、デビッド・ロバートソン投手とともに、クローザーとしての役割も担うことになったベタンセス。シーズンも佳境に差し掛かる中、三振を奪いまくる生え抜きのタフネス右腕にかかる期待はさらに高まりそうだ。