レンジャーズ・ベルトレ、来季去就は未定も「引退のことは頭にある」。指揮官はベテランの活躍に期待
2018/09/17
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テキサス・レンジャーズのベテラン内野手エイドリアン・ベルトレに引退説がささやかれている。近年はハムストリングス、ふくらはぎのけがから出場機会が減少しており、本人自身も来季の去就を決めかねているようだ。米メディア『スポーツデイ』が16日(日本時間17日)、伝えた。
ベルトレは昨年7月にメジャー史上31人目、ドミニカ共和国出身の選手としては史上初となる3000安打を達成。39歳を迎えた今季もヒットを積み重ねており、通算安打は現役最多の3157本を誇る大打者だ。
メジャーリーグでは、スター選手がシーズン終了前に引退を表明して各地でセレモニーを行う「引退興行」がお馴染みとなっている。ベルトレも殿堂入りが有望視される偉大な選手だが、本人は引退興行には消極的な姿勢を示している。
記事によると、ベルトレは「注目の的になるのはあまり好きじゃないんだ。たくさんの人を前にすると、どうも居心地が悪くて、まるで自分が自分じゃないような感覚になる。だから、シーズン中はプレーに集中したい。引退のことは頭にあるが、時期についてはまだ考えないようにしているんだ」と語っている。
レンジャーズのジェフ・バニスター監督はベルトレについて、けがさえなければ貴重な戦力であり、本人が望めば来シーズン以降も起用していく方針だと明かした。
指揮官は「若手にチャンスを与えろ、という声もあるが、偉大な選手のプレーを最後まで楽しみたいというのが私の考えだ」と話している。
ベルトレは、今季は2度の故障者リスト入りも経験したが、9月は打率.306、5本塁打にOPS1.085と大爆発。三塁守備でも安定感を見せており、いまだ強烈な存在感を放っている。来季の去就は決まってないが、ベテランはまだまだファンを楽しませてくれそうだ。