青木宣親、ライト起用の意図 世界一ジャイアンツ・ボウチー監督、我慢の用兵術
前年世界一ながら、ここまで低迷のジャイアンツ。ボウチー監督は、青木をレフトではなくライトで起用するなど守備をシャッフルしてまで、マギーら不振の打者達に辛抱強く出場機会を与えている。
2015/04/21
Getty Images
指揮官の起用の狙いは?
シュルマンは、以下のボウチー監督の談話を紹介している。
“You’ve got to get your guys going,” Bochy said. “With Casey, he needs at-bats right now. Duffy – I’ll get him in the mix. Our success dependson getting these guys going. We don’t want them going back and forth to the bench.”
「(不振の)選手たちには出場させ続けてあげることが必要なんだ。ケーシー(マギー)には、打席に立つ機会を確保してやることだ。ダフィーの場合は、いろいろな場面で使ってあげたい。われわれの今後の巻き返しのためには、彼らの試合勘を鈍らせないようにしなければならない。出場したり、しなかったりではだめだ」
また、シュルマンはこの日のラインナップには他にも重要なポイントが2つあると指摘した。
まず、ポージーを一塁に回し、対戦相手が右腕のジェレミー・ヘリクソンであるにも関わらず(右打ちの)スーサックをスタメンマスクで起用していることだ。これは、右対右を避けるという一般的な打順編成の理論からはかけ離れているが、単純により打力のある打者を並べようということだ。
二番目に、レフト・ベルト、ライト・青木という布陣では外野の守備が低下するが、これはこの日の先発投手はグラウンドボーラーのティム・ハドソンということを考慮した上での判断だということだ。
この試みにもかかわらずジャイアンツは1対5で敗れたが、ベルトは開幕から一人気を吐く青木同様に2安打を放った。これが復調のきっかけになるだろうか。
一方、マギーは無安打だった。
出典:”Bochy discusses Sunday’s odd lineup, pitching plans”@ SF Chronicles by Henry Schulman in Apr.19th 2015
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