大谷翔平「5番・DH」で第3打席に左腕から左前打 チャンス広げエ軍は満塁弾などで逆転
2018/09/19
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観客の「一手」が試合展開を一変
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地オークランド・コロシアムでのオークランド・アスレチックス戦に「5番・指名打者(DH)」で先発出場し、第3打席で左前安打を放った。
9月の打率が.364と好調で、13試合連続で先発出場を果たした大谷は、2回1死走者なしで迎えた第1打席でアスレチックス2番手のダニエル・メンデン投手と対戦し、カウント3-1から低めの速球を見極め四球。しかし、後続の打者が倒れ先制点には繋がらなかった。
エンゼルスは、4回に1死から3番のマイク・トラウト外野手が左中間へ第35号ソロ本塁打を放ち先制に成功。さらに1死一塁として大谷が第2打席に立ち、カウント1-2から86.4マイル(約139キロ)のカットボールを逆方向へ打ち返したが、スタンドへあと一歩届かず左飛となった。
先制した直後の守りで失点したくないエンゼルスだったが、2番手のキャム・ベドロージアン投手が無死満塁から2者連続三振を奪うも、8番のマーク・カンハ外野手にレフトを越える走者一掃のタイムリー二塁打を浴びて1-3と逆転を許す。さらに続くジョナサン・ルクロイ捕手にもタイムリーを許し、エンゼルスはこの回一挙4失点を喫して苦しい展開となった。
ここまで2打席無安打の大谷は、3点を追う6回1死一、二塁で第3打席を迎え、4番手の左腕ライアン・バックター投手と対戦。一発が出れば同点という場面だったが、カウント2-2から5球目の内角高め92.1マイル(約148キロ)の速球を巧く弾き返し左前安打とした。
満塁とチャンスが広がり、続くアンドレルトン・シモンズ内野手の打席で打ち上げたライト方向への飛球を観客が手を伸ばし捕球。チャレンジの結果ファールと判定され、直後にシモンズは5番手のルー・トリビーノ投手から中前へ2点タイムリー安打を放って3-4と1点差に詰め寄った。
なおも満塁とチャンスが続くエンゼルスは、8番のケイレブ・コワート内野手が右中間へ第1号満塁本塁打を放ち一気に7-4と逆転に成功。観客による思わぬ出来事で試合展開が一変した。