アスレチックス、主砲の劇的弾でPOマジック「3」 今季7度目マルチHR「前腕が本当に強い」
2018/09/22
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オークランド・アスレチックスのクリス・デービス外野手が21日(日本時間22日)、本拠地オークランド・コロシアムでのミネソタ・ツインズ戦でサヨナラ本塁打を放ち勝利に貢献。ワイルドカード圏内のチームはプレーオフ進出へのマジックを「3」とした。
アメリカン・リーグのワイルドカード順位で2位の位置にいるアスレチックスは、初回に「4番・指名打者(DH)」で先発出場したデービスがメジャートップ独走の第44号2ラン本塁打を放ち、幸先良く2点を先制。しかし4-0とリードした6回、3番手で登板したルー・トリビーノ投手がロビー・グロスマン外野手に2ラン本塁打を浴びると、その後も3番手のショーン・ケリー投手が2本のタイムリー二塁打を許し4-6と逆転されてしまう。
それでも、直後の攻撃でマーク・カンハ外野手の第17号2ラン本塁打で同点。そして、延長10回に入りこの日先制弾を放っているデービスが先頭打者として打席に入ると、ツインズ5番手のマット・マーギル投手の88.6マイル(約143キロ)のカットボールを捉え、打球は右中間スタンドに入る第45号サヨナラ本塁打となった。
7-6で劇的勝利を収めたアスレチックスはこれで3連勝。プレーオフ進出へのマジックナンバーを「3」とした。なお、この日、西地区首位のヒューストン・アストロズも勝利したため、両チームのゲーム差は3.5のままとなっている。
米サイト『SFゲート』によると、デービスのキャリアでの1試合マルチ本塁打は22度目で、今季は7度目。また、45本塁打というのはフランチャイズ史上6番目の記録だという。
アスレチックスのボブ・メルビン監督はデービスについて「彼は独特のパワーを持っている」と評し、「彼はとても強い。下半身を上手く使っている。時々それができない時もあるが、ボールを軽く叩いてもスタンドに運べるのは前腕が本当に強いことを意味している。先制弾とサヨナラ弾、とてもドラマチックだった」と頼もしい主砲の一発を絶賛した。
アスレチックスはワイルドカード争いでは2番手。同3位のタンパベイ・レイズとは6.5ゲームの差があり、プレーオフ進出はほぼ決定的と言える状況だが、逆転での地区首位も狙える位置にいる。4年ぶりのプレーオフ進出どころか、2013年以来5年ぶりの地区優勝へ向けて、残り8試合を全力で戦っていく。