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ナ東最下位マーリンズ、ジーターCEOが指揮官来季続投を明言 ヤ軍時代に築いた信頼関係、チーム再建なるか

2018/09/25

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 マイアミ・マーリンズのデレク・ジーターCEOは、ドン・マッティングリー監督の来季続投を明言した。昨オフに主力を放出し、今季ナショナル・リーグ最下位に沈むチームだが、同監督は4年契約の最終年となる2019年シーズンも指揮を執るという。米メディア『ESPN』が20日(日本時間21日)、伝えた。
 
 ジーターCEOは昨オフ、チーム再建に大鉈を振るい、ジャンカルロ・スタントン、ディー・ゴードン、マーセル・オズーナ、クリスチャン・イェリッチら主力選手を次々と放出し、イチローとの契約も更新しなかった。開幕前の大方の予想通り、今季のチーム成績は低迷し、本拠地の集客数も減少の一途をたどった。
 
 23日(同24日)の試合終了時点で、マーリンズの今季成績は62勝93敗。
 
 さらに本拠地マーリンズ・パークの1試合あたり平均入場者数は1万人を下回り、メジャーリーグ全球場で最下位となっている。これは『ESPN』が発表している2001年以降では2001~2004年のモントリオール・エクスポズ以来の低い数字である(エクスポズは2004年に経営破綻し、翌年ワシントン・ナショナルズとして生まれ変わっている)。
 
 ジーターCEOはこの厳しい状況の中、「チームが成功するかどうかの指標は最終的には勝敗しかないことは確かだ。だが、今年は我々にとって過渡期の年で、この組織について出来るだけ多くのことを学ぼうとしているんだ」とチーム再建への揺るぎない信念を語っている。
 
 ジーターCEOとマッティングリー監督はともに現役時代ニューヨーク・ヤンキース一筋でプレーし、チームのキャプテンを務めたことでも共通している。今年57歳を迎えたマッティングリーがはるか先輩にあたり、13歳下のジーターがメジャーデビューを果たした1995年は、マッティングリーがヤンキースのキャプテンだった。マッティングリーはその年を最後に現役選手から引退。ジーターはその後を継ぎ、ヤンキースのみならずメジャーリーグを代表するスーパースターへと成長した。
 
 マッティングリー監督は、かつての後輩ジーターCEOへの信頼とチーム再建方針の支持を表明している。
 
 「デレクを信頼するのは、彼が口にしたことは必ず実行するからだ。その彼がマイナー組織を再建すると言っている。彼がこれまで口にしたことを実行しなかった例は一度もない。彼が言うことは信頼できるし、彼は必ずそれを実行する」
 
 ともにヤンキースでキャプテンを務めた2人は、現在ではマーリンズのCEOと監督と立場を変えた。それでもなお強い信頼関係に結ばれたコンビは、果たして成績、人気ともリーグ最悪の状態にあるマーリンズを生まれ変わらせることが出来るだろうか。
 
 
角谷剛



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