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投球内容を数字で比較 3戦目、田中将大が好投できた理由【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、4月18日のレイズ戦で7回無失点の好投で2勝目を挙げた田中将大についてだ。

2015/04/22

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Getty Images



ピンチの場面で見せるパフォーマンスに注目

 田中将大は「ギアチェンジ」をすると言われている。大事な場面で、これまで投げていなかったものすごい球を投げて、相手を圧倒することだ。
 この「ギアチェンジ」にはいろいろな定義が可能だろうが、一番わかりやすいのは失点が許されないピンチの場面で150km/h超の速球を絶妙の場所に投げ込んでアウトにしたケースだろう。
 今回は150km/hオーバーの速球による「ギアチェンジ」の事例をピックアップしてみた。

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 2013年9月26日、優勝決定がかかる試合の9回裏、救援のマウンドに立った田中は内野安打、四球、犠打で2死二、三塁の絶体絶命のピンチに立った。
 このときは、栗山、浅村に対してすべて150km/h超の速球を投げ込み、三振に仕留めた。

 MLBに移籍して昨年は、同様のケースが4回はあった。
 今季は肘への負担を考慮して、ツーシーム主体のスタイルになる。こういった明らかな「ギアチェンジ」は少ないかもしれない。だからこそ、ピンチの場面で田中がどのようなパフォーマンスを見せるのか、そこにも注目したい。

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