本調子ではない岩隈久志の課題は“球速より制球”それでも指揮官は「心配無用」
過去2年半、MLBで最も安定した先発投手である岩隈久志も、今季は苦しいスタートだ。しかし、マリナーズのロイド・マクレンドン監督はいくつかの課題を矯正する時間が必要なだけで、心配は無用と語っている。
2015/04/23
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スロースタートでも変わらない岩隈への信頼
マリナーズの岩隈久志は、4月20日のアストロズ戦では2本の本塁打を献上して5回1/3で4失点。わずか71球で降板した。その時点では勝利投手の権利を有していたが、結局チームは5対7で逆転負けを喫し初勝利ならず。これで、今季は3度の先発で0勝1敗、防御率は6.61と精彩に欠いている。
岩隈は、ローテーション入りを果たした2012年7月2日以降の77度の先発で、2.97の防御率(両リーグ9位だ)を記録している。2013年には球宴に選出され、15勝を挙げた昨季は、WHIPが1.05でアリーグ第4位だった。しかし、今季のここまでの3先発ではWHIPは1.41で、16と1/3投球回ですでに5本塁打を許している。ロイド・マクレンドン監督は、岩隈の不振は、優勝候補と目されていたマリナーズのスロースタート(20日終了時点で5勝8敗)同様に、大騒ぎするに値しないと言う。『MLB.com』では以下に報じている。
「岩隈はベストの状態でないことは確かだけど」とマクレンドンは語る。「彼はもっと良くなるよ、それと最も大事なことを指摘しておこう。シーズンはまだ10分の1も経過していないということだ。チームは現在5勝8敗で、岩隈は本調子じゃない。でも、彼はそのうち復調する。チームも復調するよ。われわれはそれができる集団だ。もうちょっとの辛抱だ。必ず良くなると約束しよう」
岩隈に関しては、球速が十分ではないがそれは問題ではないとマクレンドンは語る。