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ナ・リーグ中地区と西地区で優勝決まらず MLB史上初、同日2試合タイブレークへ

2018/10/01

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 メジャーリーグは9月30日(日本時間10月1日)、レギュラーシーズンの全日程が終了した。ナショナル・リーグ中地区と同リーグ西地区では、いずれも2チームが同率首位で並び、10月1日(同2日)に地区優勝を決めるタイブレーク戦が行われることが決まった。2地区が同日にタイブレーク戦を行うのは史上初となる。
 
 中地区は、シカゴ・カブスとミルウォーキー・ブリュワーズが95勝67敗で同率首位。西地区でもロサンゼルス・ドジャースとコロラド・ロッキーズが91勝71敗で首位に並んだ。
 
 タイブレーク戦は、中地区がカブス本拠地リグリー・フィールド、西地区がドジャース本拠地ドジャー・スタジアムで開催される。勝者が地区シリーズに進み、敗者は2日(同3日)のワイルドカードゲームに回る。
 
 レギュラーシーズン最終日を前にアメリカン・リーグの各地区優勝チームとワイルドカード枠はすでに決まっていた。だが、ナ・リーグは史上まれに見る大混戦。MLBは最終戦の試合開始時刻を米国東時間の午後3時過ぎに設定し、全試合ほぼ同時進行で行われた。さらに『MLB.TV』は全試合無料で生中継し、歴史的な一日にファンの興奮は一層高まった。
 
 現在のワイルドカード方式が導入された2012年以来、タイブレーク戦が行われたのは2013年のタンパベイ・レイズとテキサス・レンジャーズによるア・リーグのワイルドカード争いのみ。地区優勝をかけたタイブレーク戦は、2009年にミネソタ・ツインズとデトロイト・タイガーズがア・リーグ中地区の覇権を争って以来のことだ。2地区が同日にタイブレーク戦を行うのはメジャー史上初めてとなる。
 
 タイブレーク戦はレギュラーシーズンの163試合目とみなされ、チーム及び個人成績に加算される。そのため、個人成績においても、ブリュワーズのクリスチャン・イェリッチに81年ぶりとなるナ・リーグ三冠王の可能性がまだ残っている。イェリッチは162試合終了時点で、打率.323でリーグ1位、ホームランは36本でコロラド・ロッキーズのノーラン・アレナドと1本差の2位、打点は109でカブスのハビアー・バイエズに2打点差の2位につけている。
 
 プレーオフを前にして、かつてない盛り上がりを見せる史上初の2地区同日タイブレーク戦から目を離せない。
 
 
角谷剛



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