田中将大、地区S第2戦で5回1失点の好投! 変化球主体にRソックス打線を封じ込める
2018/10/07
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冴えわたるスプリット…ソロ浴びるも冷静さを最後まで失わず
序盤3回まで44球投げたうち速球が6球のみだった田中。変化球主体の投球でレッドソックス打線を封じこめていた。4回は先頭のマルティネスをスライダーで右飛に打ち取り1アウト。しかし、続くボガーツに対しては初球の90.8マイル(約146キロ)の速球を捉えられ、打球はセンターのスタンドに突き刺さるソロ本塁打に。3-1と2点差とされた。
それでも、田中は敵地ファンの歓声に動じずモアランドをスプリットで空振り三振。ヌニェスを四球で歩かせた後にキンズラーを88マイル(約142キロ)のスプリットで空振り三振に仕留めて失点を1点にとどめた。
ヤンキースは3回以降は追加得点を奪えず、5回も昨季日本の広島東洋カープでプレーしたライアン・ブレイシア投手から1死一、二塁のチャンスを作ったが、ジャンカルロ・スタントン外野手とサンチェスが連続三振に打ち取られ無得点に終わった。
その裏の守りで、田中は先頭のリオンをスプリットで三ゴロに打ち取ると、続くブラッドリーはフルカウントまでいきながら最後はスプリットで空振り三振。そして、最後はベッツをここもスプリットで中直に打ち取って、この日2度目の3者凡退。ベンチに戻った田中は、首脳陣らと握手を交わしながら、ダグアウトへ下がった。
田中は6回のマウンドには登らず、デリン・ベタンセス投手が2番手としてリリーフを託された。田中はこの日、78球(ストライク48球)を投げて被安打3、与四球1、奪三振4、失点1の成績で、昨季のヒューストン・アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦以来となる勝利の権利を手にした。