前田、敵地の独特応援「トマホーク・チョップ」に負けず無失点 インスタで地区S突破を報告
2018/10/09
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ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が8日(日本時間9日)、敵地サントラスト・パークで行われたアトランタ・ブレーブスとの地区シリーズ第4戦でリリーフ登板し、ピンチを背負ったが無失点で切り抜け勝利に貢献。チームは3年連続でリーグ優勝決定シリーズに進出した。
ドジャースは、初回にマニー・マチャド内野手のタイムリー安打で先制。その後逆転を許すも、6回に代打デビッド・フリース内野手の2点タイムリー安打で再逆転に成功する。さらに続く7回にはマチャドの3ラン本塁打で6-2と突き放し、8回からは5番手として前田が今ポストシーズン初のマウンドに登った。
前田は、先頭の5番ヨハン・カマーゴ内野手を86.5マイル(約139キロ)のチェンジアップで空振り三振に仕留めると、続くタイラー・フラワーズ捕手もチェンジアップで三ゴロ。しかし、エンダー・インシアーテ外野手にはカウント2-0から91.7マイル(約148キロ)の速球を中前に弾き返されると、チャーリー・カルバーソン内野手には速球を右前に運ばれて一、三塁とピンチを迎える。
腕や斧の形をしたスポンジを上下に振る、ブレーブス本拠地の独特の応援「トマホーク・チョップ」が球場を包み込む中、前田は代打のルーカス・デューダ内野手をフルカウントから93マイル(約150キロ)の速球で中飛に打ち取り3アウト。何とか無失点で切り抜けた。
ドジャースは、9回をクローザーのケンリー・ジャンセン投手が無失点に抑えてそのまま6-2で勝利。シリーズ3勝1敗として3年連続13回目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
前田は、試合後に自身のSNS『インスタグラム』を更新し、「今年3回目のシャンパンファイト!今日は登板しました!ピンチは作りましたが無事無失点に抑える事が出来ました!次勝てばまずはリーグチャンピオン!頑張ります」と、球場内でチームメイトたちと撮った写真とともに勝利を報告。
昨季、チームはワールドシリーズまで進みながらヒューストン・アストロズを相手に第7戦で敗れ惜しくも世界一には届かなかった。しかし今季はレギュラーシーズンで故障者を多く抱え苦しみながらも、終盤にきて役者が揃い6年連続地区優勝。前田も昨季に引き続きリリーフとして活躍が期待されるが、投打が噛み合うチームとともに自身初のワールドチャンピオンへ向けて好スタートを切った。
ミルウォーキー・ブリュワーズと争う7回戦制のリーグ優勝決定シリーズは、12日(同13日)からまず敵地ミラー・パークで開幕する。