ブリュワーズ、1点差ヒヤヒヤ先勝 猛追ドジャースは前田が好救援も4失策の守乱響く
2018/10/13
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ミルウォーキー・ブリュワーズが12日(日本時間13日)、本拠地ミラー・パークで行われたロサンゼルス・ドジャースとのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第1戦で、6-5で逃げ切り大事な初戦で勝利を収めた。
地区シリーズでコロラド・ロッキーズを打ち破って進出したブリュワーズは、その勢いをリーグ優勝決定シリーズでも見せつけた。ドジャース先発の左腕クレイトン・カーショウ投手に対して、1点を追う3回に2番手投手のブランドン・ウッドラフ投手のソロ本塁打、エルナン・ペレス内野手の犠飛で逆転に成功。
ブリュワーズはさらに続く4回にも無死二、三塁のチャンスを作ると、代打ドミンゴ・サンタナ外野手の2点タイムリー安打でカーショウを降板させ、2番手のライアン・マドソン投手からもライアン・ブラウン外野手がタイムリー安打を放って一挙3点を挙げて5-1と突き放した。
投げては、先発のジオ・ゴンザレス投手の後を受けて3回から登板したウッドラフ、3番手のジョシュ・ヘイダー投手がともに複数イニングを投げて無失点。中盤までドジャースに反撃を許さない。
ドジャースは、7回に5番手のフリオ・ウリアス投手がヘスス・アギラ内野手にソロ本塁打を浴び5点差とされるが、8回にようやく打線が繋がる。安打と四球で2死満塁のチャンスを作ると、ブリュワーズ6番手のジェレミー・ジェフレス投手からマニー・マチャド内野手が2点タイムリー安打を放ち3点差。さらにマット・ケンプ外野手もタイムリー安打で続き、4-6と試合の行方が一気に分からなくなった。
さらに流れを掴みたいドジャースは、8回のマウンドに6番手として前田健太投手を投入。前田は、先頭のエリック・クラッツ捕手を低めの93.1マイル(約150キロ)の速球で見逃し三振に仕留めると、続くロレンゾ・ケイン外野手はサードのジャスティン・ターナー内野手の失策で出塁を許すが、直後にクリスチャン・イェリッチ外野手を速球で二ゴロ、4-6-3と渡って併殺を完成させ無失点で9回の味方の攻撃に繋いだ。
前田はこの日1回14球(ストライク8球)を投げて無安打、無四球、奪三振1、無失点としている。
ドジャースは9回、ブリュワーズ7番手のコーリー・クネイベル投手に対して先頭から2者連続で倒れて2死と追い込まれるが、ジョク・ピーダーソン外野手が四球で出塁。するとここで1番のクリス・テイラー内野手が放った右中間への打球は、センターのケインがフェンス際で追いつきながらもグラブで弾いてタイムリー三塁打に。土壇場で1点差に迫る。しかし、一打同点の場面で続くターナーが空振り三振に倒れて試合終了。ブリュワーズが6-5で逃げ切って大事な初戦をものにした。
終盤の猛追及ばず敗れたドジャースだが、グランダルが捕逸と失策をいずれも2度記録するなどチーム計4つの失策を犯し、序盤から中盤にかけてリズムを作れなかったのが最後まで響いてしまった。