ブリュワーズ先発チャシーン、6回途中無失点で快勝貢献 初PSに充実感「準備はできていた」
2018/10/16
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地区シリーズに続き好投「楽しんでいる」
ミルウォーキー・ブリュワーズが15日(日本時間16日)、敵地ドジャー・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャースとのナショナル・リーグ優勝決定シリーズ第3戦に勝利し、シリーズ2勝1敗と一歩リードした。
ドジャー・スタジアムに場所を移して迎えた第3戦、ブリュワーズは地区シリーズ第2戦で5回無失点と好投した先発のユーリス・チャシーン投手がこの日も期待に応える投球を見せる。
初回、ライアン・ブラウン外野手のタイムリー二塁打で先制点をもらったチャシーンは、ジョク・ピーダーソン外野手から始まるドジャースの上位打線から2三振を奪うなど3者凡退の立ち上がり。2回は2死満塁とピンチを背負ったが、9番のウォーカー・ビューラー投手を見逃し三振に仕留めて無失点で切り抜けた。
チャシーンは、ビューラーとの投げ合いで一歩も引かず5回まで無失点。1-0と緊迫した展開となったが、ブリュワーズが6回の攻撃で2死三塁からビューラーの暴投によって欲しかった追加点を得る。
直後の守りでチャシーンは、先頭のマックス・マンシー内野手から空振り三振を奪い1死を取ったが、続くジャスティン・ターナー内野手を味方守備の失策により二塁へ出塁させる。チャシーンはここで降板となったが、5回1/3、86球(ストライク54球)を投げて被安打3、与四球2、奪三振6、無失点と地区シリーズに続いてこの日も先発の役割を十分にこなした。
ブリュワーズは、2番手のコーリー・クネイベル投手がピンチを無失点で切り抜けると、その後もホアキム・ソリア投手、ジョシュ・ヘイダー投手、ジェレミー・ジェフレス投手とリリーフ陣が無失点で繋ぎ4-0で快勝。シリーズを2勝1敗として敵地で一歩リードする形となった。
米公式サイト『MLB.com』によると、チャシーンは試合後「このほぼ10年間で準備はできていたよ」とキャリア初のポストシーズンでの戦いに充実感あふれるコメント。「このプレーオフでの投球を楽しんでいる。本当に良いチームでプレーしているし、上手くいけばワールドシリーズに進めるチャンスを得ることができる」とさらなる意欲を示した。
また、ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督は完封リレーを完成させたリリーフ陣について「ブルペンにいる彼らを使えば非常に有利な立場となり、勝利につながる」とポストシーズン進出チームの中で唯一3勝を挙げているリリーフ陣に対して信頼感を口にしている。
敵地で2勝目を挙げたことで、敵地で敗退する可能性が無くなったブリュワーズ。あすの第4戦はブリュワーズがジオ・ゴンザレス投手、ドジャースがリッチ・ヒル投手がそれぞれ先発予定となっているが、ブリュワーズが勢いに乗ってワールドシリーズ進出へ王手をかけられるか、それともドジャースが再びタイに持ち込むか注目だ。