世界一のRソックス、“苦労人”ピアースにMVPの栄冠 5試合3発8打点と大爆発
2018/10/29
Getty Images
ボストン・レッドソックスは28日(日本時間29日)、ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ第5戦に5-1で勝利し、5年ぶり9回目の世界一を達成した。シリーズで最も活躍した選手に贈られるMVPには、レッドソックスのスティーブ・ピアース内野手が選ばれた。
ピアースはシリーズ初戦の23日(日本時間24日)は「3番・一塁」で先発出場。2打数無安打も1四球で1得点を挙げた。翌日の第2戦も3番で出場し、2打数無安打ながら押し出し死球を選んで1打点。4-2という接戦での勝利に貢献した。
敵地ドジャー・スタジアムで行われた第3戦はベンチスタートとなった。7時間20分に及んだ試合で、延長11回に代打で四球を選んだピアース。第4戦は3番で先発メンバーに復帰し、4打数2安打1四球で、4打点1得点の活躍だった。8回にはドジャース守護神のケンリー・ジャンセン投手からシリーズ1号本塁打を放った。
シリーズ通算3勝1敗で迎えた第5戦も「3番・一塁」で先発出場。1回表、1死一塁で相手先発クレイトン・カーショウ投手から左翼への先制2点本塁打を放った。第2打席、第3打席は凡退したが、8回表にペドロ・バイエズ投手からこの日2本目となる本塁打を記録。4打数2安打2本塁打で3打点を挙げる大活躍で勝利の立役者となった。
ピアースの今シリーズ成績は12打数4安打で打率.333、3本塁打、8打点、1二塁打、4四球。米公式サイト『MLB.com』試合によると、試合後のインタビューで「レッドソックスは素晴らしいチーム。世界一になれると思っていたよ」と語ったピアース。スタジアムの観客は「MVP!MVP!」の大合唱で活躍を称えた。
ピアースは11年のキャリアで7球団を渡り歩いた苦労人で、自身のシーズン出場数はボルティモア・オリオールズ時代の2014年に記録した108試合が最多だった。経験豊富なベテランがワールドシリーズの大舞台で大仕事をやってのけた。