通算583本塁打マグワイア氏が見せた父の顔。家族優先、パドレスBC退任の背景に2人の息子
2018/10/31
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親譲りの実力を持った2人の息子
当時、その息子たち、マックスとメイソンは10歳と8歳だったと記憶している。親譲りの野球の実力は抜きんでており、彼らが主力だったチームは市の大会でも優勝した。大会後しばらくして、マグワイア氏に会ったとき、「コーチ、息子たちに野球を教えてくれてありがとう」と握手を求められた。あの時ほど緊張したことはなかったが、その表情は伝説のホームランバッターでも、ドジャースのコーチでもなく、息子の活躍に大喜びする1人の子煩悩な父親だった。
あれから5年以上が経過した。息子たちは2人とも父親同様に大きく成長していると聞く。AP通信などによると、マグワイア氏は「息子2人が高校で野球する姿を見たい」とパドレスのアンディ・グリーン監督に伝えたという。メジャーリーグには2世選手が数多く存在する。1年後、あるいは2年後のドラフトではマックス・マグワイア、メイソン・マグワイアの名がメディアを賑わす可能性もある。そして、マグワイア氏が父親として喜ぶ姿も見られるかもしれない。
角谷剛【アーバイン在住】
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