上原浩治、スプリット偏重で効力が低下? カギ握る速球の復活
先日初黒星を喫したレッドソックスの上原、その投球割合の変化に疑問の声が集まっている。データからはスプリット偏重、投球のパターン化といった傾向が見受けられる。
2015/04/29
Getty Images
制球が不安定な2015年
記事では制球についても触れられている。
元々低めへ投げることが多かったスプリットだが、今季は低めへの投球割合が80.3%と昨年の4月に記録した58.5%を大幅に上回った。一方で空振り率こそ56.3%から54.3%とほぼ変わらないものの、その他の数字(被打率.143から.267、スイング率63.3%から48.7%、ストライクゾーン率43.4%から36.7%)は軒並み低下しており、「スプリットがより低く、より遠くなり、そしてストライクゾーンに投げる割合が減ったことで、打者はそれに手を出したり惑わされることが少なくなっている」と制球の悪化がスプリットの効力を低下させていることが指摘されている。
速球に関してもストライク率こそ変わらないものの昨年は42%だった高めへの割合が54%に増加、空振り率も34.9%から20%と悪化しており、「打者が速球に幻惑されることが少なくなってきた」との評価している。
Pitchers like Aroldis Chapman that throw pitches around 100 mph can make mistakes with location and often get away with it. Pitchers like Uehara can’t.
100マイルを投げるアロルディス・チャップマンのような投手であれば、制球をミスしてもしばしば打ち取ることができる。しかし上原のような投手ではそうはいかない。
低めのスプリットと高めの速球という組み合わせが上原の黄金パターン。本来の投球を取り戻せるかが、今季の成績にもつながってくるはずだ。
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出典:Real Reasons to Be Concerned About Koji Uehara by Bill Chuck in boston.com on Apr.27 2015
Koji Uehara on fastball: ‘I still don’t know if it’s good or not’ by Scott Lauber in Boston Herald on Apr.28 2015