“最強クローザー”キンブレルは大型契約を勝ち取れるか。米記者はQO提示に「賢明。しかし受け入れるのは無理」
2018/11/03
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数字の変化に懸念も…過去100年で最高の数字を残すポテンシャル
マストロドナト記者は、さらに「キンブレルは、通算500投球回を達成した選手の中で(532回2/3イニング)、防御率1.91は過去100年で最高の数字。MLBの歴史の中でも一握りのカテゴリーである最高ランク」であると評価し、「通算333セーブは現役投手では最多で、MLB史上でも14位である」と現役では唯一無二の存在であることを強調している。
しかし、これらの高評価の一方で、チャップマンがこの8年契約を結ぶ前の3年間での平均が防御率1.72、奪三振率15.7(9イニング当たりの奪三振数)、与四球率3.8(9イニング当たりの四球数)、被本塁打率0.9(9イニング当たりの被本塁打数)だったのに対し、キンブレルのこの3年間で平均が防御率2.44、奪三振14.9、与四球率3.7、被本塁打率0.3となっており、アトランタ・ブレーブスでデビューした初期の頃と比較して数字がわずかに悪化していることを懸念。これがクローザーという投手の地位が築き上げられてからの時代に、どんな影響を及ぼすかに興味を示している。
いずれにせよ、30歳で通算300セーブを超え、初期より数値が変化しながらもクローザーとしてワールドチャンピオンに貢献したことは事実。年齢やポテンシャル、今後築き上げていくであろう数字を考慮しても、大型契約が大きな損になることは考えにくい。最後に同記者は「レッドソックスはキンブレルにQOを提示したことは賢明な選択」としながらも改めて「それを受け入れることはできない」と締めくくっている。