来季40歳のベルトレ、引退か現役続行か。500号目前のスラッガーの去就、レンジャーズ再契約の可能性も浮上
2018/11/12
Getty Images
引退か現役続行か。米公式サイト『MLB.com』のスペイン語版『ラス・マジョーレス.com』は10日(日本時間11日)、今シーズン終了後にテキサス・レンジャーズからフリーエージェント(FA)となった39歳の大ベテラン、エイドリアン・ベルトレ内野手の去就について報じている。
今季限りでレンジャーズを退団することが明らかになり、シーズン終盤には本拠地テキサスはもちろん、敵地でも惜別ムードの中でプレーしていたベルトレ。家族との時間を大事にしたいと公言していたこともあり、引退が噂されていたが、現役続行の可能性もあるようだ。
先日閉幕したゼネラルマネジャー(GM)会議に出席していた、ベルトレの代理人を務めるスコット・ボラス氏は「我々は、彼がMLBで平均以上のプレーヤーであると思っている。これは彼に興味を持つチームが存在することを意味している。彼のリーダーシップはよく知られている。彼はまだ決断していないが、私に交渉を続けるのかどうかを答えるようにさせるつもりだ」と述べている。
また、前所属チームのレンジャーズもベルトレとの再契約に興味を示しているということだ。ジョン・ダニエルズGMがシーズン終了後からベルトレと連絡を取っていることを認めており、「彼にとってもチームにとってもベターな結果になることを願っている」と述べる。
そして、「彼はFAであり、(どこでプレーするかは)彼が権利を持っている。我々はまだオファーを出していないし、彼が優勝を狙えるチームでプレーしたいというのも理解している」と他球団でのプレーの可能性も示唆している。
ベルトレは今季119試合に出場し、打率.273、15本塁打、65打点という記録を残している。特筆すべきは、最終月の9月、24試合に出場し8本塁打、18打点を挙げていることだ。こうしたこともあり、現役続行を望む声も多い。
来年40歳になるベルトレ、現在はその進退を熟考中というところなのだろうか。現役最多となる3166安打を誇り、そして通算477本塁打と500号の大台も手に届くところにある。将来の殿堂入りも有力視されているドミニカ人スラッガーの去就に注目が集まる。
高橋康光