「生きる伝説」イチローの名言
日米通算23年目のシーズンをマイアミ・マーリンズで躍動しているイチロー。惚れ惚れするプレーと同様にその名言にも注目したい。
2015/05/02
Getty Images
心に響くイチローの言葉
現地時間4月29日、メッツ戦でイチローがマーリンズ移籍後初ホームランを放ち、1993年から続いている連続ホームランを23年に伸ばした。
4-3でマーリンズが1点リードしていた場面での勝利を決定づける3ランホームランということもあり、スタンドのファンはスタンディングオーベーションで大熱狂していた。その熱はベンチも同じく、ダイヤモンドを一周しベンチに戻ったイチローにチームメイトがつめかけて祝福した。
25日には日本得点記録を更新し、その栄誉を称えられたばかり。試合を重ねるごとにイチローがチームに溶け込んでいくのが目に見えて感じられる。
29日の試合後インタビューでイチローは静かに熱く語った。
「打ったあとチームメイトもファンの人もあんなに喜んでくれたらもう泣きそうやね。特別な時間は自分で作るものではなく、人が作ってくれるもの」
イチローのチームへの想いが込められた言葉だ。
マリナーズからヤンキースに移籍した際に、「若い選手のために」とトレードを申し出たイチローだったが、マーリンズでは、若い選手のために不可欠な存在になりつつある。
イチローが発する言葉には、多くの人が感銘を受けてきたことだろう。過去の名言とも言える言葉をいくつか紹介したい。
【日本時間2015年1月29日 マーリンズ入団会見】
「新しい場所に行って、新しいユニフォームを着てプレーすることに決まりましたが、『これからも応援宜しくお願いします』とは絶対に言いません。応援していただけるような選手であるために、自分がやらなければならないことを続けていくということをお約束して、それをメッセージとさせていただいてもよろしいでしょうか」
【2004年10月1日 当時メジャー記録だったジョージ・シスラーの年間安打数(257本)を更新した際の言葉】
「今思うのは、小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だと感じている」
【1992年 ドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブに入団し、「プロフェッショナルの定義」について答えた言葉】
「どんなに難しいプレーも、当然にやってのける。これがプロであり、僕はそれにともなう努力を人に見せるつもりはありません」
この他にも、勇気づけられる名言がいくつもある。
「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけをつくる」
「初心を忘れないことっていうのは大事ですが、初心でプレイをしていてはいけないんです。成長した自分がそこにいて、その気持ちでプレイしなくてはいけない」
「夢は近づくと目標に変わる」
「苦悩というものは、前進したいって思いがあってそれを乗り越えられる可能性のある人にしか訪れない。だから苦悩とは、飛躍なんです」
数々の記録をうちたて「生きる伝説」とされているイチローの言葉に心を動かせられずにはいられない。
今後も新たな記録が誕生した際に飛び出すであろうイチローの名言に注目したい。
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