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不振のマーリンズが新ロゴとユニ変更を発表 GMジーター氏「過去と決別するために重要」

2018/11/17

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Getty Images



 マイアミ・マーリンズが新しいチームロゴと、来季以降着用するユニフォームデザインの変更を発表した。多様な文化が混在する南フロリダを象徴する、赤、青、黒、グレーなどを用いたデザインに変更される。米メディア『ESPN』が16日(日本時間17日)、伝えた。
 
 マーリンズは昨季終了後、当時GMのジェフリー・ローリア氏が辞任し、新たに元ニューヨーク・ヤンキースのスーパースター、デレク・ジーター氏が就任。主力選手を次々に放出し、若手有望株をトレードで獲得して低迷するチームの再建にあたっている。
 
 だが、昨季59本塁打を放ちナショナル・リーグMVPを受賞した主砲ジャンカルロ・スタントン外野手までニューヨーク・ヤンキースに放出すると、今季はミルウォーキー・ブリュワーズに移籍したクリスチャン・イェリッチ外野手がナ・リーグMVPを受賞。この事態にファンからの嘆きの声も上がっているが、ジーター氏は「割のよくないトレードだったと失敗を認めることは大事だが、野球はベンチ入りした25人で戦うゲーム」として前を向いている。
 
 チームの再建も今季はまだ成果が出ず、若手を中心に起用したが、レギュラーシーズン63勝98敗、勝率.391でナショナル・リーグ東地区の最下位に沈んだ。今オフには主力のJ.T.リアルミュート捕手が自らトレードで他球団に移籍したいと直訴するなど、明るい話題ばかりではないのが現状だ。
 
 それでも、ジーター氏をはじめ、経営陣は新時代への移行を強調しており、今回のチームロゴ変更もその一環だ。マーリンズは2012年にマイアミに移転して以来、前GMのローリア氏が決定したユニフォームで戦ってきた。新たな「ジーター時代」幕開けの象徴として、チームロゴ、そしてユニフォームデザインの刷新が図られる模様だ。
 
 ジーター氏は新デザインについて、マイアミの海や「マイアミのエネルギーと多様性を表している」と解説。胸の部分に入った「Miami」の文字は周辺のラテン・アメリカ文化の影響を受けており、また、1950年代のマーリンズ傘下のマイナー・リーグのチームのデザインも参考にしているという。さらに、新時代の幕開けにあたり、「過去と現在・未来を切り替えていく上でロゴやユニフォームは重要」と力強く語った。
 
 ロゴやユニフォームだけでなく、ホーム球場の改造も進んでいる。外野席に新しく立ち見専用の席を設けるほか、楽器を持ち込んで応援するエリアも設置するという。取り巻く環境を一新し、「強いマーリンズ」となることができるか。オフの選手補強にも注目だ。

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