元日ハム・横浜のスレッジ氏がカブスの打撃コーチ補佐就任へ 公式サイトも有力と報じる
2018/11/30
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元北海道日本ハムファイターズ、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)のターメル・スレッジ氏が、来季のシカゴ・カブスの打撃コーチ補佐に就任する可能性が高いことが報じられている。今オフ、同球団はコーチ陣の入れ替えに動いており、スレッジ氏の採用にも前向きな模様だ。米公式サイト『MLB.com』が29日(日本時間30日)、伝えた。
スレッジ氏は2004年、モントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)でメジャーデビュー。133試合に出場して打率.269、15本塁打、62打点を挙げる活躍を見せた。その後、テキサス・レンジャーズ、サンディエゴ・パドレスに移籍するも出場機会には恵まれず、07年オフに日本でプレーすることを決意した。
08年から在籍した日本ハムでは長打力を武器に主軸に定着し、09年にはリーグ優勝に大きく貢献した。しかし、条件面での折り合いがつかず、自由契約から横浜との契約に至った。10年には28本塁打を放つなど活躍したが、翌11年オフに戦力外。古巣日本ハムに復帰したが、12年はけがの影響も大きく、最後まで戦列復帰できずに退団し、現役を引退した。
その後はカブス傘下マイナーやドジャース傘下マイナーで打撃コーチを務めた。地道に実績を積み上げてきたスレッジ氏は、来季からカブスのジョー・マドン監督によって、アンソニー・イアポセ打撃コーチの補佐的役割に起用される見込みだ。
カブスは今季、レギュラーシーズン最終戦までミルウォーキー・ブリュワーズと並んでナショナル・リーグ中地区首位をキープ。しかし、1試合限りの優勝決定戦に敗れ、地区優勝を逃していた。勝負となる最後の2か月に沈黙したスター揃いの打線のテコ入れを託されたことから、マドン監督がスレッジ氏を高く評価していることが伺える。
16年に「ヤギの呪い」に打ち勝ち、世界一に輝くも、この2年は思い通りの結果とはならなかったカブス。経験豊富なスレッジ氏は巻き返しを図るチームの起爆剤となれるか。来季以降の打線に注目だ。