ゲレーロやヒウラら躍動、一層の成長で来季へ 若手有望株が集ったアリゾナ秋季Lが閉幕
2018/12/01
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カリブ海地域では冬季リーグが進行中
一方で、アリゾナ秋季リーグに出場しなかった有望株選手も数多くいる。例えば、MLB公式サイトが運営する若手有望株特集サイト『MLB Pipeline』の有望選手ランキング2~4位を占めるフェルナンド・タティスJr. 内野手(サンディエゴ・パドレス傘下)、エロイ・ヒメネス外野手(シカゴ・ホワイトソックス傘下)、ビクター・ロブレス外野手(ワシントン・ナショナルズ傘下)の3人はドミニカ共和国の出身で、彼らは母国で現在行われている冬季リーグに出場している。
ドミニカ共和国以外でも、プエルトリコ、ベネズエラ、メキシコのカリブ海地域の野球強国では、それぞれの冬季リーグが進行中だ。これらのリーグは年末まで続き、来年2月初旬にはカリブ海地域のチャンピオンを争う「カリビアン・シリーズ」が行われる。2月中旬にはメジャーの春季キャンプが始まるので、実質彼らにはオフシーズンが存在しない。
アリゾナ秋季リーグと異なり、冬季リーグには選手が参加するにあたっての制限はない。それぞれの国・地域出身の若いマイナー有望株選手が中心だが、ベテランのメジャー選手たちも数多く出場する。過去に野茂英雄氏(2007年、ベネズエラ)、筒香嘉智外野手(2015年、ドミニカ共和国)など日本人選手が参加した例もある。
11月29日(同30日)には45歳の現役最年長メジャー選手、“ビッグ・セクシー”ことバートロ・コロン投手(テキサス・レンジャーズ)が母国ドミニカ共和国で登板し、スタンディング・オベーションを浴びた。
この秋冬の戦いを越え、一層の成長の時を迎える選手たち。2019年はどんなシーズンになるのか、来春の開幕が今から待ち遠しくなる。