ナショナルズ、ブラジル出身捕手ゴームズ獲得 スズキとの強力コンビで“弱点”解消
2018/12/01
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衰え見せた正捕手ウィーターズがFAで補強急務に対応
クリーブランド・インディアンスのヤン・ゴームズ捕手がトレードでワシントン・ナショナルズに移籍した。米公式サイト『MLB.com』が30日(日本時間12月1日)、伝えた。
ゴームズはブラジル出身の捕手。2012年にトロント・ブルージェイズでメジャーデビューを果たすと、翌年からはインディアスの捕手して活躍。今季はオールスターゲームにも選出され、112試合に出場し打率.266、16本塁打、48打点の成績を残していた。
ゴームズの武器はパンチ力と安定した守備力で、特に守備では通算での守備防御点(DRS、各ポジションの平均と比較し、どれだけ失点を防いだかを示す指標)は7年間で31点と優れた数字を残している。
ナショナルズは、昨年まで正捕手を務めていたマット・ウィーターズ捕手がフリーエージェント(FA)となり、19日(同20日)にアトランタ・ブレーブスからFAとなっていたカート・スズキ捕手を獲得していた。
しかし、スズキは今季105試合の出場で打率.271、12本塁打、50打点の成績を残すなど打撃力の高い捕手だが守備力は年々下降気味。そのため守備にも優れた捕手としてトレードでゴームズを獲得した形だ。
今季まで捕手を務めていたウィーターズは、打撃と守備の両方で全盛期とは程遠くチームの弱点となっていた。今回ゴームズを獲得したことでその弱点を埋め、逆に層が厚くなったことで他球団と差をつけることになりそうだ。