ホワイトソックス、FA目玉のハーパー獲得へ“秘策” 交渉の場に通算612発の球団OBトーミ氏派遣
2018/12/05
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若き大砲とレジェンドスラッガー、タイプは似ている?
シカゴ・ホワイトソックスが、フリーエージェント(FA)になっているブライス・ハーパー外野手を獲得するため、米国野球殿堂入りを果たしているジム・トーミ氏を交渉に派遣していたことが分かった。米メディア『Chicago Tribune』が4日(日本時間5日)、伝えた。
同メディアによると、ホワイトソックスは先月、FAになっているハーパーとの交渉のため球団OBであるトーミ氏をラスベガスに派遣。本腰を入れてハーパーとの交渉へ望んだようだ。
トーミ氏は1991年にクリーブランド・インディアンスでメジャーデビュー。2006年から2009年途中にかけてはホワイトソックスに在籍して計134本塁打をマークするなど合計7球団でプレーし、2012年に現役引退するまで通算612本塁打を放った。ドーピング疑惑もほぼなく“クリーン”な選手で600本塁打を放ったレジェンドとして今年1月に資格取得1年目で米国野球殿堂入りを果たしていた。
ハーパーとトーミはポジションこそ違うものの、本塁打が多い点、選球眼が優れ四球が多く高い出塁率(ハーパーは.388、トーミ氏は.402)を残している点は似ている。交渉の結果は不明だが、同じスラッガー同士、話は上手く進んだかもしれない。
また、ホワイトソックスは若手選手でのチーム再建を目指しているが、今季は主力候補として期待されていたヨアン・モンカダ内野手、ルーカス・ジオリト投手がともに不調で1970年以来48年ぶりにシーズン100敗を喫した。そのためまだ26歳と若いハーパーが加われば、再建への起爆剤になる可能性は十分にある。
FA市場最大の目玉ともいわれているハーパー。今季は打率.249、34本塁打、100打点と確実性の面で満足のいく成績は残せなかったが、前夜祭のホームランダービーで優勝した球宴以降、シーズン後半は打率.300と調子を取り戻しつつあった。果たして新しいユニホームの袖を通すであろう若き大砲は、トーミのような伝説のスラッガーに近づけるだろうか。