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ホワイトソックス、ハーパーと本格交渉へ 打線強化で今季100敗から巻き返しなるか

2018/12/10

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 シカゴ・ホワイトソックスが、ワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手の獲得に向け、本格的に交渉を行っていくことが明らかになった。今オフのフリーエージェント(FA)市場最大の目玉となる同選手の獲得が実現すれば、低迷した今季からの巻き返しも見えてくるだろう。9日(日本時間10日)、米公式サイト『MLB.com』が伝えた。
 
 “選ばれし者”の異名をとるハーパーは、2012年にナショナルズでメジャーデビュー。キャリア7年間で184本塁打を放っている、26歳の若き大砲だ。今季成績は159試合出場、打率.249、34本塁打、100打点。外野手としても強肩を活かした守備が評価されている。
 
 FAとなった今季、多くの球団がハーパーに興味を示しており、ナショナルズ残留の可能性も薄いとされていることから、他球団に超高額・長期間の大型契約で移籍することが濃厚となっている。
 
 ハーパーはすでに、今オフに大きな勝負に出るニューヨーク・ヤンキースやフィラデルフィア・フィリーズら強豪が、獲得に乗り出すことが明らかになっている。そこに加わる形で、ホワイトソックスも今後、本格的に交渉の席を設けていく方向だ。
 
 ホワイトソックスは今季62勝100敗、アメリカン・リーグ中地区4位に沈んだ。投手陣がチーム防御率4.83、MLB全体で26位と低迷。一方の野手陣もチーム打率.241と振るわなかった。内野手のレギュラー4人が規定打席に到達したものの、外野手では1人も規定到達せず。今オフはハーパー獲得に本腰を入れ、来季以降の巻き返しを狙う形だ。
 
 ホワイトソックスGMのリック・ハーン氏は、あくまで補強全体についての話であることを強調しながら「私たちの最優先事項は明らかで、メリットをもたらす良い補強であれば見送る理由がない」とコメント。他にもハーパー獲得に乗り出す多くの球団がいることを理解しながら、簡単に譲るつもりはないことを表明した。
 
 ホワイトソックスの選手年俸は低く抑えられており、勝負をかけるにあたってハーパーに超高額のオファーをすることも可能。今オフ、シアトル・マリナーズからアレックス・コロメ投手をトレードで獲得したホワイトソックスは、さらに救援陣を中心に補強を続けていく方針だ。救援陣の補強、そしてハーパー獲得となれば、数年以内の地区優勝も視野に入ってくるかもしれない。



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