レッズから放出の“快足”ハミルトン、ロイヤルズと合意間近 新天地で打撃開花なるか
2018/12/11
Getty Images
新天地は自身の持ち味と一致のチームカラー、打撃力向上を目指す
シンシナティ・レッズからフリーエージェント(FA)となっていたビリー・ハミルトン外野手がカンザスシティ・ロイヤルズと1年契約で合意間近だと分かった。米公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間同日)、伝えた。
同サイトによると、ハミルトンはロイヤルズと525万ドル(約6億円)の1年契約で合意間近になっており、ロイヤルズGMのデイトン・ムーアは獲得の理由を「彼は毎日のように守備と俊足で貢献してくれる。試合を動かすために欲しかった」と発表している。
ハミルトンが加入することになったロイヤルズは、俊足の選手が多い守備走塁重視のチームづくりで知られている。2015年にワールドシリーズを制したときはチーム内での最多本塁打数が22本だったが、隙のない守備力と走塁力で悲願の世界一を達成していた。
今季は球団ワースト2位の58勝104敗、勝率.358と3年前の世界一から大きく沈む結果に終わっていた。しかし、アメリカン・リーグ最多安打と盗塁王のウィット・メリフィールド内野手や、新人ながら32盗塁を決めたアダルベルト・モンデシー内野手らがおり、チームの盗塁数は117でリーグ4位と走塁面では健闘。チームの持ち味は失っていなかった。
ハミルトンは2012年にマイナーで年間155盗塁を記録した俊足の持ち主で、メジャーデビュー後も俊足を活かした走塁とダイナミックな守備で活躍をみせてきた。
しかし、メジャー昇格後、課題となっていた打撃が成長しなかったことがレッズから放出される原因になった。ハミルトンの通算出塁率は.298と低く、今季の成績も試合の出場で打率.236、4本塁打、29打点。34盗塁を決めたが出塁率は.299とリードオフマンとして落第レベルだった。
ハミルトンは現在28歳で、年齢的にも選手のピークを迎える頃だ。走塁と守備はメジャー屈指の実力なだけに打撃力向上に大きな期待がかかる。