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リンドーア、年俸調停権取得 大幅昇給確実も銭闘の意志なし「現役最後の日にこのチームにいたい」

2018/12/11

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 クリーブランド・インディアンスのアメリカン・リーグ中地区3連覇に貢献し、今やリーグを代表する遊撃手へとなったフランシスコ・リンドーア内野手。MLBでのアクティブロースター期間が3年に達し、年俸調停申請の権利を獲得した彼の周囲が騒がしくなってきた。
 
 プエルトリコ紙『エル・ヌエボ・ディア』は、9日(日本時間10日)、同国へ帰郷中のリンドーアにインタビューを行い、契約状況について質問している。今年度の年俸が62万3200ドル(約7000万円)というリンドーアは、今後、球団との来季年俸交渉において、その提示額に不満があれば調停を申請できる。
 
 各種メディアによれば、リンドーアは年俸1000万ドル(約11億2400万円)を受け取れるだろうと見込まれている。これは、リンドーアと同じような状況で今季を迎えたボストン・レッドソックスのムーキー・ベッツ外野手が年俸95万ドル(約1億700万円)から1050万ドル(約11億8000万円)への大幅昇給を勝ち取ったケースに酷似しているとされる。
 
 こうした状況を前に、リンドーアは「様々なことが起きているのは分かっているが、全く争うつもりはない。自分の仕事はチームの勝利のために力になること、チームをよい順位へ導くためによい成績を残すことなんだ。年俸の件はエージェントの仕事であり、僕はグラウンドで仕事をしているんだ」と銭闘への意志がないことを述べる。
 
 MLB4シーズン目となった今季、リンドーアは打率.277、38本塁打、92打点、25盗塁と目覚ましい活躍を見せ、2年連続でシルバースラッガー賞受賞、3年連続でオールスターゲーム選出と、着実にMLBスターへの階段を上っていることを証明した。
 
 2022年のフリーエージェント(FA)に先駆け、契約延長の噂も浮上する中で「もし、そういう話が来て、それが適切な決定であれば受け入れるだろう。だが、現時点で全くそういう話はないんだ」と答える。
 
 そして、先月25歳になったばかりのリンドーアは「インディアンスが好きだ。しかるべき時が来て、彼らが何らかのオファーをしてくれれば、考慮するつもりだ。この先、10年、15年、現役最後の日にこのチームにいたいんだ」とチーム愛を強調した。
 
 リンドーアにチームと争う気持ちはなくとも、大幅な昇給を勝ち取るのは間違いないところであろう。リンドーアが名実ともにMLBスターの仲間入りを果たす日が近づいている。
 
 
高橋康光



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