フィリーズ、元ヤンキースのマカッチェンと3年56億で合意 オールスター5度の外野手獲得で来季浮上へ
2018/12/12
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フィラデルフィア・フィリーズは、ニューヨーク・ヤンキースのアンドリュー・マカッチェン外野手と来季から3年総額5000万ドル(約56億円)の契約で合意したことを発表した。経験豊富なベテランで、来季以降頂点を狙うチームでの活躍に期待がかかる。公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間12日)、伝えた。
マカッチェンは2009年にピッツバーグ・パイレーツでメジャーデビュー。初年度から108試合に出場して12本塁打を放った。翌年以降は完全にレギュラーに定着し、3年目から、10年目となった今季までは、毎年20本塁打以上を記録している。2013年には打率.317、21本塁打、84打点、27盗塁でナショナル・リーグのMVPに輝いた。また、オールスターゲームには、2011年から2015年まで5年連続で選出された。
今季はトレードで移籍したサンフランシスコ・ジャイアンツで開幕を迎えたが、8月末に再びトレード。世界一を狙うヤンキースに移籍が決まった。今季の通算成績は155試合出場、打率.255、20本塁打、65打点だった。
今季80勝82敗でナ・リーグ東地区3位となったフィリーズは、今オフ大型補強の予定。守備に不安のあるリース・ホスキンス外野手が一塁手にコンバート予定で、手薄になる外野にマカッチェンを補強した形だ。3年契約で、4年目となる2022年には、チームが再契約のオプションを持つようだ。
同サイトによれば、フィリーズは外野手の獲得に成功したが、補強はまだまだ続くようだ。今オフFA市場最大の目玉であるワシントン・ナショナルズのブライス・ハーパー外野手、そしてロサンゼルス・ドジャースのマニー・マチャド内野手のいずれかを獲得する可能性はまだ十分に残されているという。
さらに、マカッチェンの加入により、他の選手のトレードの可能性が高まりそうだ。フィリーズのレギュラー、オデュベル・ヘレーラ外野手、ニック・ウィリアムズ外野手らは放出の可能性が高まっており、交換トレードで投手を獲得すると見られている。また、ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっているJ.A.ハップ投手との複数年契約での獲得も可能性が高いと見られている。
マット・クレンタックGMが「目立った変化を起こす」と明言している今オフのフィリーズ。来季以降の世界制覇に向け、まだまだ活発なトレードや大物獲得が実現しそうだ。