オリオールズ新監督にカブスのハイド氏が就任へ 今季MLB最少勝利数のチーム立て直しなるか
2018/12/12
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来季のボルティモア・オリオールズの監督として、今季シカゴ・カブスでベンチコーチを務めたブランドン・ハイド氏が就任する可能性が高いことがわかった。低迷するチームの来季以降の立て直しが期待される。米公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間12日)、伝えた。
オリオールズは今季まで、バック・ショーウォルター監督が9年間にわたってチームを率いた。2014年には96勝66敗という成績でアメリカン・リーグ東地区制覇を成し遂げるなど結果を残したものの、昨季は75勝87敗で地区最下位。今季もMLB最少の47勝に終わり、勝率.290で最下位に沈んだ。今季途中にはマニー・マチャド内野手をロサンゼルス・ドジャースに放出するなど、今後は“再建モード”に入っていくようだ。
新しく監督に就任するとされているのはカブスのハイド氏。2010年から2012年まではフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)傘下マイナーでベンチコーチ、その後カブス入りしてからは、一塁ランナーコーチやベンチコーチを務めた。
今オフのカブスはコーチ陣の総入れ替えも視野に入れる大改革の最中で、打撃コーチ補佐に元横浜・日本ハムのターメル・スレッジ氏が就任することなどが報じられている。ジョー・マドン監督の方針で、ベンチコーチにも新たな人材を登用することが見込まれる。
ハイド氏については、マイク・ソーシア監督が勇退したロサンゼルス・エンゼルス、トロント・ブルージェイズ、ミネソタ・ツインズなどが監督のオファーをしていると報じられた。また、オリオールズも、ハイド氏の他、コロラド・ロッキーズのベンチコーチを務めたマイク・レッドモンド氏など、6人ほどの候補を挙げて検討していた。そんな中、交渉を重ね、最有力候補となったのはオリオールズのようだ。
カブスは昨オフ、ベンチコーチを務めていたデーブ・マルティネス氏がワシントン・ナショナルズの監督となった。今オフにハイド氏が監督就任ということになると、カブスのベンチコーチが他球団の監督に就任するのは2年連続となる。
世界一奪還に燃えるカブスと、チーム再建を虎視眈々と狙うオリオールズ。両者にとってメリットのある人事となるだろうか。来季の各チームの首脳陣たちにも注目だ。