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プロ選手経験ゼロ。ドジャーズ新打撃コーチの異色の経歴とは? J.D.マルティネスを開花させた実績も

2018/12/13

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 ロサンゼルス・ドジャーズは3日(日本時間4日)、デーブ・ロバーツ監督と2022年まで4年間の契約延長に合意した。脇を固めるコーチ・スタッフ陣については、既に4人の新コーチ就任が発表されており、とりわけ新打撃コーチのロバート・ヴァン・スコヨックは、異色の経歴の持ち主として注目を集めている。

今季WS制覇の立役者J.D.マルティネスも指導

 2019年から新たにドジャーズ・ベンチのスタッフに加わるのは、ディノ・エベル(3塁ベースコーチ)、ヴァン・スコヨック(打撃コーチ)、アーロン・ベイツ(打撃コーチ補佐)、クリス・ギメネズ(作戦コーチ)の4人だ。
 
 現在32歳のヴァン・スコヨックにはプロ野球選手としての経験が全くない。ヴァン・スコヨックの野球選手としてのキャリアは、2年制公共カレッジの無名選手を最後に終わった。大学卒業後、いくつかの高校と大学でコーチとしての経験を積み、2011年からロサンゼルス郊外のカリフォルニア州サンタクララ市において、クレイグ・ウォーレンブロック氏とともに、バッティングの個人指導や出張指導を始めた。
 
 ウォーレンブロック氏とヴァン・スコヨックはストライクゾーンを通るバットのスイング軌道を出来るだけ長く保ち、フライボールを打ち上げることを主に説いた。メジャーリーグのバッティングを大きく変えつつあるフライボール革命に通じるものだ。
 
 この2人は自らの理論を基に、2013年のシーズンオフにはヒューストン・アストロズを解雇されたばかりのJ.D. マルティネスのスイング改造を指導している。マルティネスの握りを改良し、スタンスをよりがっしりとしたものに変え、さらに打球角度をつける試みは見事成功。マルティネスが2018年シーズンにあわや三冠王かというほどの好成績を挙げ、ボストン・レッドソックスのワールドシリーズ制覇に大きな貢献を果たしたことは周知のとおりだ。

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