MLBで価値急上昇!FA先発投手たちの去就は? 有力選手の移籍続々決定でトレード活発化へ
2018/12/12
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実績十分!メジャー屈指の投手たちを巡り大争奪戦必至
今オフのフリーエージェント(FA)や、トレードが噂される「投手たち」の動向に注目が集まっている。ニューヨーク・ヤンキースに所属していたJ.A.ハップ投手、ランス・リン投手の他、多くの投手の行き先が決まってきそうだ。公式サイト『MLB.com』が11日(日本時間12日)、伝えた。
今オフの最大の目玉となっていたアリゾナ・ダイヤモンドバックスのパトリック・コービン投手は、6年総額1億4000万ドル(約154億円)でワシントン・ナショナルズと契約合意。また、ネイサン・イオバルディ投手はボストン・レッドソックスと新たに4年総額6800万ドル(約76億円)の契約を結んで残留することが決まった。
コービン、イオバルディに次いで有力な先発投手とされているのは、ともにヤンキースからFAのハップとリンだ。ハップは2007年にデビューした左腕で、36歳という年齢はややネックだが、通算109勝と実績十分。今季もトロント・ブルージェイズとヤンキースで先発ローテーションを守り、17勝6敗(ヤンキース移籍後は7勝無敗)と好成績を残した。
リンは、195センチ127キロという体格を活かした本格派右腕。2012年、セントルイス・カージナルスでのデビュー以来、6年連続で2桁勝利を挙げている。今季途中からヤンキースに加入し、10勝10敗、防御率4.77の成績を残した。
また、ヒューストン・アストロズからFAのチャーリー・モートン投手の動向にも注目だ。今季15勝3敗と圧巻の数字を残しており、複数年契約を目指して交渉を進めていくと見られている。さらには埼玉西武ライオンズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を表明した菊池雄星投手も注目の的だ。
先発陣の強化を狙うアストロズ、ヤンキース、テキサス・レンジャーズ、シンシナティ・レッズはハップ、リンのいずれかの獲得に動く模様。また、大型補強を続けるフィラデルフィア・フィリーズはハップ、シカゴ・ホワイトソックスはリンを狙っているようだ。
FA以外にも、トレードで大物が動くという噂は多数流れている。クリーブランド・インディアンスのコーリー・クルーバー投手とトレバー・バウアー投手、ニューヨーク・メッツのノア・シンダーガード投手らが絡む大きなトレードが実現すれば、MLB全体の勢力図にも影響してきそうだ。
先発投手の価値が急激に上昇している近年のMLB。必須事項ともいえるオフの補強を実現し、頂点を狙うチーム作りをできるか。大物たちの動向に注目必至だ。