ブレーブスとメッツ、リアルミュート獲得から撤退へ 残る移籍先有力候補はドジャース、レイズなど
2018/12/17
Getty Images
トレードが噂されているマイアミ・マーリンズのJ.T.リアルミュート捕手について、アトランタ・ブレーブスがトレードで獲得する可能性は低いことがわかった。代わりに、ロサンゼルス・ドジャース、タンパベイ・レイズへのトレード移籍が有力と見られる。公式サイト『MLB.com』が15日(日本時間16日)、伝えた。
マーリンズ正捕手のリアルミュートは、チーム再建が始まった昨年のオフに自身を他球団にトレードしてほしいと直訴。複数のトレード交渉が進められていたが、結局移籍は実現しなかった。今季も打率.277、21本塁打、74打点と強打を武器に活躍。シーズンが終わると、再び代理人を通じて自身のトレードを希望した。
今オフも多数の球団が獲得に乗り出していたリアルミュートだが、ここにきてブレーブスは撤退する可能性が高いようだ。『MLB.com』のマーク・バウマン氏によると、5日ほど前まで、ブレーブスはマーリンズと交渉を進めていた。だが、それ以降の交渉の予定はなく、トレードは破談になったと見られている。
ブレーブスはベテランのカート・スズキ捕手が今季限りで契約切れ。昨オフも交渉していた強打のリアルミュートは魅力的な存在だった。だが、11月26日(日本時間27日)にはヒューストン・アストロズからブライアン・マッキャン捕手を獲得。2013年以来の古巣復帰となったベテラン捕手の加入により、リアルミュート獲得の必要性は低くなったということだ。
ヤンキース、メッツ、マーリンズによる三角トレードも噂されていたものの、こちらも破談となったようだ。メッツはフィラデルフィア・フィリーズからフリーエージェント(FA)となっていたウィルソン・ラモス捕手と契約合意。今後、さらに捕手を獲得する可能性はほとんどないと見られている。
有力な移籍先候補と見られていたメッツ、ブレーブスが撤退すると、残る候補はドジャースとレイズ、シンシナティ・レッズになりそうだ。ドジャースは、FAとなったヤズマニ・グランダル捕手がクオリファイングオファー(QO)を拒否し、流出濃厚。2年連続のワールドシリーズ敗退から、悲願の世界一に向け捕手の補強は必須項目だ。
レッズは今季、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキースがともに100勝以上を挙げたアメリカン・リーグ東地区で90勝と善戦。激戦区で一つでも上に行くため、正捕手候補の獲得は重要なタスクになりそうだ。また、今オフに大型補強を進めているレッズもリアルミュート獲得に動くかもしれない。
リアルミュートに関して多数の球団が動いていたが、移籍先はさらに絞られてきた。強打の捕手を獲得して一気に戦力強化に成功するのはどの球団か。トレード戦線にはまだまだ注目だ。