アストロズからFAのカイケル、最高の移籍先はレッズ? 公式サイトが理想の行き先を分析
2018/12/17
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ヒューストン・アストロズからフリーエージェント(FA)となっているダラス・カイケル投手について、多数の球団が興味を示している。そんな中、公式サイト『MLB.com』は15日(日本時間16日)、シンシナティ・レッズを最高の移籍先として紹介した。低迷するレッズは大物獲りなるか。注目が集まっている。
カイケルは2012年にアストロズでメジャーデビュー。初年度から16試合の先発を任された。3年目に12勝9敗とブレークすると、4年目となる2015年には20勝8敗で最多勝、89%の得票率でアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞を受賞した。その後も安定した活躍を見せ、今季も34試合登板、204回2/3を投げて12勝11敗、防御率3.74、奪三振153を記録。キャリア7年目にして4度目のゴールド・グラブ賞も受賞した。
近年、MLBでは先発投手の価値が上昇中。アリゾナ・ダイヤモンドバックスからFAとなっていたパトリック・コービン投手が、ワシントン・ナショナルズと6年総額1億4000万ドル(約154億円)の大型契約を結んだ。このケースからわかるように、有力な先発投手獲得には多額の予算が必要となる。
レッズは今オフ、ディック・ウィリアムズ編成総責任者とニック・クラールGMが予算を惜しまずに補強すると発言。優秀な先発投手であるカイケルも高額の契約を要求すると見られるが、資金面での問題はなく、十分な金額を提示できる模様だ。
今季のレッズの先発陣の被本塁打率は1.62で、MLB29位という惨状。今季最も多くの本塁打が飛び出したレッズ本拠地のグレート・アメリカン・ボールパークでは被本塁打率が低く、ゴロ率の高い投手が活躍できると見られる。
今季のカイケルは被本塁打率0.79をマークしており、この数字は規定投球回に到達したMLBの全先発投手で9位となる優秀な数字だ。さらに、ゴロ率の平均は53.7%だったが、カイケルは直近3年間で58%。この期間のMLBの先発投手では4位にランクインした。特に2017年には66.8%と驚異的な数字をマークしている。
『MLB.com』はカイケルの投手としての特徴から、レッズでの活躍が期待できるとの見方。他にもマイアミ・マーリンズからトレードが噂されるJ.T.リアルミュート捕手、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからFAのA.J.ポロック外野手らにも興味を示しているようだが、カイケル獲得は今オフ最も効果的な補強となりそうだ。